Apple WatchのECG機能が国内解禁される話と、WithingsのScanWatchへの期待

Apple Watchの第4世代と第5世代では、ECG(心電図)が備わっていますが、医療機器に関する法律の規制によりそれを日本で活用することができませんでした。

常に身につけているデバイスでいつでも心電図の記録が取れるというのは、私たちの生死に関わる重要な機能ですから、それが解禁されることになって本当に喜ばしい限りです。
どこか趣味のデバイスとして扱われているApple Watchの売れ行きが大幅に増加する可能性をもつ目玉機能でしょう。
趣味のガジェットに5万となると家庭内の稟議が通らないかたもいらっしゃると思いますが、命を守るための5万となれば高くない買い物だという大義名分も得られます。

このあたりの話はテック系ライターの上っ面な話よりも、本業の医師が書かれたものを読むほうが良いですね。
【目々澤肇コラム】Apple Watch心電図機能のPMDA承認、おめでとう! | Med IT Tech

AppleWatchの心電・心拍測定プログラムが医療機器承認取得 まもなくアップデートで使用可能か | Med IT Tech

アップデートでECGが解禁になることは楽しみで、Apple Watchに興味を持っていなかった私でもかなり気になる話題なのですが、バッテリーが24時間すらもたない現行のApple Watchではツラいものがあるのは確か。
今月のAppleイベントで、新しいApple Watchがどう進化してくれるかに注目したいところです。24時間というのはやはり譲れない線だと思うけど、それ以外の進化がどうなるか。

で、みんなApple Watchに注目しているところなんですが、この話題ではWithingsのスマートウォッチ、ScanWatchが本命ではないかと私は考えています。
いろんなアプリを追加して楽しめるApple Watchとは異なり、Withingsのものはあくまでも時計がメイン。

アナログの時計盤に、活動量計や睡眠トラッカーなどが追加され、スマホの通知を受けられる程度の割り切った製品なのですが、この製品が魅力的なのはバッテリー持ちが最長30日間と非常に長いこと。

そして心電図と酸素飽和度を計測記録できる機能を備えています。
Apple Watchと同様に医療機器に分類されるものですから、日本の法律の壁を越えなくてはなりませんが、日本でも販売できるように動いているとのことですから、大いに期待して待ちたいところです。
もはや前例のない挑戦ではなく、Apple Watchが医療機器としての前例を作ってくれたのが助けになりそう。

腕時計をしているだけで酸素飽和度が計測できるということは、本人に自覚の無い睡眠時無呼吸症候群の発見や、その治療に役立つでしょう。
また寝ている間に充電する必要がないので、私たちが自覚できない寝ている間の体調管理にも役立つものとなるはずです。毎日外して充電しなくてはいけないApple Watchとはまったく方向性が異なってきます。

酸素飽和度を計測できるパルスオキシメーターは肺炎重症度の指標として使えるとして話題となり、新型コロナ騒ぎで国内の在庫が払拭する事態になりましたが、それが腕時計の一機能として搭載されるのですから素晴らしいですね。
肺がんだった父の看護には無くてはならないものでしたが、手に入らなくて本当に苦労しました。

パルスオキシメーターは何が測れるの?本当に必要な方への供給が優先されることを願って | コニカミノルタ

Apple Watchに酸素飽和度を計測できる機能が付いたりする未来もあるのかも。
まぁそんなこんなでAppleのイベントは楽しみですが、Withingsの動向にはそれ以上に注目しています。応援してる。

↓ScanWatchにはまだ日本語のページはないけど、気になる人は公式サイトもチェックしてください。
Hybrid Smartwatch with ECG, Heart Rate & Oximeter – ScanWatch | Withings

 

今日の音楽

あまりにも長い空白期間から、ついに新作The Universal Wantを発表したUKマンチェスターのロックバンドDoves

Doves – Prisoners

前作から11年ぶりということで、否応なく期待は高まるものですが、しっかり期待に応える楽曲をたたきつけてくれました。
2分50秒過ぎからの間奏は見事で、ザラついたギターサウンドが私の感情を揺さぶってきます。

まだアルバム聴けていませんが、じっくり腰を落ち着けて聴く時間を作りたいですね。

1 COMMENT

しいば

更新ありがとうございます。
Apple Watchの新型を心待ちにしてます。
高血圧&血糖値スパイクが気になる年代の私には、血糖値のスキャン機能が早く実現して欲しいけれど、まだまだ先なんでしょうねー…

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