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iPhone 11のレビュー

  2020/01/01

発売日にiPhone 7から機種変更した感想などを。

結論から言うと、大いに満足しています。
処理速度の向上は著しく、操作で待たされるほんの少しの時間が短縮された。

操作は視覚から脳へ、指へ、iPhoneへとスムーズに処理が繋がるので、操作に気持ちよさがある。
これはAppleが提唱するFluid Interfacesによって流れるようなジェスチャ操作を実現したことによるもの。
iPhone Xからホームボタンを捨てたことで、ホームに戻る、アプリを切り替えることがより簡単に行えるようになった。

処理速度の向上により操作に引っかかりが無いので、身体の延長のようにストレス無く扱える。
ジェスチャ主体の操作をiPhone 7の処理速度で実現したとしても、このような感覚は得られないでしょう。

よくバッテリーを長持ちさせるためとか、サクサク感を求めて『視差効果を減らす』設定をオンにすることを推奨する記事を見かけますが、それはやらないほうがいいです。
Fluid Interfacesにも関わる話ですが、実はそれ以外のホームボタンありの機種でも同様で、いま自分がした操作とそれに対応する処理が一連の動作として切れ目無く繋がっていることが、気持ちいい操作体験にとって重要なものなのです。
視差効果を切ってしまうと、ホームに戻ったりするアニメーションも無くなり、画面がパッと切り替わってしまう。それ自体は素早く感じるでしょうけれど、脳には負荷がかかります。
私たちは日常生活でも、マンガでも、映画でも、前後のシーンを無意識につなげようとしてしまうので、ホーム画面に戻るアニメーションはそれを補完してくれる役割を担っています。
処理速度が十分でないときにはアニメーション効果を余計なものだと感じてしまうことがあるかもしれませんが、しっかりとした性能をもつ端末ではアニメーションによる遅さは消えて、自然なものとして受け入れられるようになります。すべてがスムーズに繋がる。
これがiPhone 7から11に乗換えて強く感じたことですね。

そしてFace IDによる、ユーザーの操作を先回りした認証も重要なポイントです。
すべてのシーンではありませんが、多くの場合ではユーザーがロックを解除しようと思った時にはもうFace IDは先回りして認証済みで、ユーザーの操作は流れるように次の作業へと繋がります。
Touch IDでは意識的にホームボタンを使う必要があるので、どうしても一拍の空白ができてしまいます。
そういう意味ではAppleが目指す体験の流れにはホームボタンやTouch IDって邪魔なものになってしまっていて、これからもTouch IDがあり続けるだろうかと問われると、結構難しいんじゃないかとは思っています。
第2の認証として補助的に使うのはありかもしれないけど、メインで使うのは厳しい。ちなみに私はTouch IDが好きですし、花粉症もあるのでFace IDには完全に満足はしていませんけれど、体験としてはFace IDに利があることを強く認識しています。

Face IDの不満はマスク使用者には強く根付いているものでしょう。
私もことあるごとにマスクをずらしたりしなければいけないことにストレスを感じています。
とはいえ、概ね好意的に思っている技術であって、唯一本気でどうにかしてほしいと思っているのは、横画面でFace IDを使えないことのほうが強いです。
技術的にできることだと思うので、なんとかアップデートで横画面時のFace IDに対応してほしいものです。

ひとつひとつ細かく解説していくと際限なく長くなってしまうので、ポイントを絞ってあと3点だけにしておきます。

 

カメラの話

ひとつはカメラの性能が大幅に向上したこと。

機械学習により夜景モードが加わったのは体験としてこれまでとはまるでステージが違ってきます。
iPhone 7のころでも写真撮影でものすごく膨大な処理をバックグラウンドで行っていると発表はされてきましたが、目に見えてどこが変わったのかというアピールには繋がっていませんでした。
でもiPhone 11では目に見えて写りが変わってくる。
夜景を肉眼よりも明るく写せるだけでなく、それを三脚無しで行えることの脅威さ。
動きの速いものを撮影するときにも強さを発揮していて、電車乗車中や高速道路を走行中に窓の外を撮影してみると驚くほどブレていないものが撮影できるんです。
シャッターを押す前から裏で撮影をしているというのはこういうところに強さが出てくるのかも。
正直言ってDeep Fusionの効果はイマイチ実感しにくいんですけれど、それ以外の点で本当に進化を感じる仕上がりでした。

 

NFCの話

ふたつめはNFCのこと。

iPhone XS/XR/11ではショートカットアプリと組み合わせて使うことで、NFCタグにかざすだけでいろんな処理を自動実行できるようになったことをお伝えしてきました。
まぁこれが本当に便利でして、これを便利だと感じる重要なポイントとしてはFace IDによって意識する前に認証を解除できていることが大事なのです。(なぜか現状ではロック解除しないでも使えちゃってますが)
Touch IDやパスコードでロック解除してからNFCにかざさなければいけないのであれば、ここまで便利なものにはなっていなかったでしょう。
以前書いた記事で『Androidでは何年も前から可能だったけど結局流行らなかった』のようなコメントをみかけましたが、重要なのは『可能である』だけでは機能として十分ではないという点です。
昔のAndroidでパターンロックやパスコードロックを解除してからNFCタグにかざさなければいけなかったのは、ユーザー体験としてあまりいいものではありませんでした。
機能を語る際に陥りがちなのが、何ができるかということばかりにとらわれてしまうことですが、『できること』は『便利なこと』と直結していないのでちゃんと見定めて語らなければいけないのです。

かざすだけで完了する操作の快適さについては、自動改札とSuicaでみなさん想像ができるでしょう。それでいろいろなことが行えるのがNFCタグとショートカットオートメーションの便利さなのです。
これだけでもiPhone 11に買い換えてよかった!!

 

本体サイズの話

みっつめは本体サイズのこと。

大型になり、重量もだいぶ増えました。
そうすると片手で操作するのがつらい。
画面最下部のドックに配置したアイコンにも、反対側には親指が届きません。

大型化したことによってiPhoneを持つ位置もバランスを取るために少し上を持つようになりました。
そうすると下側のツールバーを操作するのが快適ではなくなったことに気付きます。
iPhoneが徐々に大型化し、画面の上部に指が届きにくくなってから、操作を下部に集める方向にシフトしてきましたが、iPhone X以降では画面の最下部に集めるのもあまり良いとは思えません。
一番操作しやすいのが画面の下から1/4くらいのところなので、大型化の流れがこのまま続くようであれば、操作系を最下部からほんの少し上にシフトしていくことになるでしょう。

日本人にとっては大きすぎるという不満を持つ人が多いですけど、欧米人は手が大きいだけではなく、文字入力がQWERTYキーボードを両手で使うことが主体なので、大きくすることにメリットがあるんですよね。
なので我々も無理に片手で使うという考えはいったん忘れてしまったほうが快適に使えるかなと思います。

どうしても片手だけで便利に使えていた想い出を引きずってしまいますけどね。
まぁそういうのは日本のメーカーが日本向けに頑張ってほしいですね。

 

おわりに

総評としましてはカメラ満足、バッテリーの持ち満足、Face IDにはストレスがあるけどOK、重さは慣れる。
こんな感じでしょうか。

年越ししちゃいそうなのでこの辺で。

 

今日の音楽

昨日の記事で2018年の最大の収穫について書きましたけど、今日は2019年の最大の収穫について書きます。

Larnell Lewisというドラマーとの出会いです。
グラミー賞を受賞したジャズグループSnarky Puppyのメンバーとして知られるドラマーで、その凄まじい演奏に私は心を奪われました。

いまも奪われたままです。

Snarky Puppy – Lingus

序盤のゆっくりとした展開から、4分過ぎから始まる超絶キーボードソロ、そしてフィナーレへと激しさが加速していく中で、見事に全体を支えきったこのドラム演奏は何度見ても身動きができなくなるほどです。

ちなみにいまだに信じ切れていないんですけど、この収録をしたときって正規のドラマーが来られなくなったために、急遽代役として呼び出されたLarnell Lewisは当日の朝に合流して2時間リハしただけなんですって・・・・・・それまでメンバーでもなんでもなかったそうな・・・・・・。それでこの完成度って、いったい何が起きてるんですかこの現場は!!!!

ここには3人の天才がいて、一人がリーダーであり作曲を手がけるベーシストのMichael League。
もう一人が才能が洪水のごとくあふれ出しているキーボード奏者のCory Henry。
最後に、この超絶ユニットを完全に支えきったドラマーのLarnell Lewisです。彼の叩く音は1音1音すべてが完璧だった。

今年1年のベストではなく、私の人生の中でもベストのドラマーと出会えたことに感謝を。

では、また来年。

Comment

  1. 今回の記事を読んで、iPhone XSを久しぶりに視差効果を減らさないで使用してみようと設定を開いたら、視差効果ありの状態でした。iPhone 5s(iOS 12)くらいの機種では遅くなる感はありますが、iPhone 6sでは問題ないくらいの動作をしました。
    デバイス自身もですが、iOSも少しずつ良くなっている気がします。

  2. 名無しさん より:

    この記事を読んで視差効果を減らすをオフにしてみました。
    ランチャーからアプリを起動をすることが多いのですが、URLスキームのないアプリはショートカットアプリを噛ませています。
    視差効果がオフだと、アプリが立ち上がる前にショートカットアプリが一度開くことはほとんど気になりませんでしたが、視差効果があるととても気になることがわかり、オフに戻してしまいました。
    残念ですが、久しぶりに視差効果ありの状態を体験できてよかったです

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