このサイトが抱えていた問題を少しだけ解説します。
記事の質
うちの読者さんは、ほぼセール情報を目当てに見てくださっていたと思います。
満足してもらうためには、いいアプリが安くなることが前提にありますが、どんなアプリがセールになるかはわかりません。
今日は目ぼしいものがない、なんてことはしょっちゅうです。
狙っていい記事を書くということができず、運任せ。
読者の満足度は値下げしたアプリの質に左右され、私の書く内容による部分は少ない。
後記を付けるようにしたのはそれを補うためで、新着紹介を付け足したのもそうでした。
相反する益
読者さんは安ければ安いだけ嬉しいはずですよね。
いいアプリが無料になることが一番嬉しい。
ただ記事を書く人間としては、無料アプリより有料アプリを紹介したい。
うちは広告を入れていなかったからです。
読者にとって嬉しいことと、書き手にとって嬉しいことが相反になっていた。
サイト運営と広告
広告は好きじゃないし、せっかくお金を払って自分のサイトを持っているんだから、余計なノイズは入れないでやっていきたい。
安くなったアプリを紹介すれば喜ぶ人がいるし、それで広告を入れずにサイトを維持できるならWinWinってわけです。
しかしセール記事の鮮度は長くても2日しかありません。
事前に書きためもできないし、当日と翌日に読まれて、その後はほとんど見向きもされない。
サイトを維持するためには、毎日鮮度のいいものを供給し続けないとすぐに行き詰ります。
広告に移行すると、これらが解消する。
2日で無価値になるセール記事のかわりに、もう少し寿命の長い記事を提供できる。
事前に書きためができる。無料のアプリでも紹介するメリットが生まれる。
でもそんなことは初めからわかっていたことだし、頑張ればなんとかやっていけそうだったので、広告を入れるつもりはなかった。
それが広告にシフトするからにはそれなりに理由があるのです。
なんでセール情報をやめるのか
転載を止めるために有効な手段が用意されていないからです。
他のサイトが報じたものでも、自分が書き換えれば内容が同じでも問題ないって考える人がいます。
いい記事があったら記事自体を紹介しようとは考えなくて、記事の内容を書き換えて紹介しようとする動きがとても増えているんです。
大手の個人サイトや、企業メディアまで率先してやっているんだから無理はないですよね。
「紹介」とか「参考」って単語でごまかしてはいますけど、実際はパクリと無断転載です。
そんな転載とかバイラルサイトをありがたがっている人が多いのは残念。
さて、多く人の見ているサイトに転載されて、ましてやそれを止める方法がないとすれば、自分のやり方を変えるしかありません。
賞味期限が短く、転載しやすいセール情報をメインにするのをやめる。
週に5~6本書いていたメインのコンテンツを捨てるわけですから、読者が減るのは覚悟しています。
しかし更新はやめても自分では値下げチェックしているので、それを教えられないのはちょっともったいない気もしますけどね。
アプリのレビューなら平気かっていうとそうでもないんですけど、それはいずれ。
これが軌道に乗ってくれるといいのですが、ダメならまた考えます。
ちなみに広告が見たくないよって人はFeedlyなどのRSSで読むことをオススメします。
広告は入りませんし、全文配信していますので。
そんなこんなでサイトの運営方法を変えました。
明日から不定期でちょこちょこ更新していきます。