iOS 15使ってますか?
今日紹介するのは新機能のひとつ、Safari拡張機能です。
Svadilfariという拡張機能は、Safariでジェスチャ機能が使えるようになるアプリ。
サードパーティアプリでしか実現不可能だったジェスチャ操作での前ページに戻ったり、タブを閉じたりといった操作がSafariでも行えるようになるため、とても大きな可能性を感じさせてくれるものです。(出たばかりなのでまだ発展途上ではありますけどね)
そして重要なのがジェスチャによりJavaScriptまで実行できる点です。
JavaScriptが使えるならそこからショートカットを呼び出せるのでは!?
任意のページからワンアクションでショートカットが実行できる!!
↓こんな感じで!
上の動画では、Amazonのサイトから実行してその商品の価格推移を調べるページを開いています。
他にも工夫次第ではすごく活用できちゃうものです。
使ってみよう
まずはSvadilfariをインストールしましょう。
https://apps.apple.com/jp/app/svadilfari/id1586432379
使い方はアプリ内にチュートリアルがあるので割愛します。
アプリを開くとジェスチャの一覧がありますが、『すべてのタブを閉じる』といった誤爆すると危険なものもありますので、使わないものはオフにしておくことをオススメします。左にスワイプで削除することも可能。
▼ジェスチャの一覧画面
画面右上の+ボタンを押すと新しいジェスチャを追加することが出来ます。
自分で憶えやすいパターンを選び、アクションの選択へと進みます。
▼アクションの選択画面
画面一番下にある『JavaScriptの実行』を開くと、以下のような画面になります。
▼JavaScriptの登録画面
ここに実行したいコードを書き込むことで実行できるようになるわけですね。
JavaScriptでショートカットを呼び出すためのURLスキームを開くように書き込んでやる必要があります。
いちいち手書きするのは面倒くさいので、そのJavaScriptを簡単に作れるショートカットを用意しました。
上のショートカットをインポートして実行すると、自分のショートカット一覧がずらーっと並びますので、その中から呼び出したいものを選んでください。
するとSvadilfariからショートカットを実行するためのJavaScriptが自動でコピーされます。
あとは先ほどのJavaScriptの登録画面に書き込んでやるだけです。
▼こんな感じで貼り付ける
最初から書いてあるコードalert(“hello, world”)は必ず削除してくださいね。
コード欄の下には説明を書く欄がありますけど、簡単な説明でもいいんでここも必ず書いてください。現状では登録したあとに中身を確認したり編集したりができないため、書かないとどれがどれだかわからなくなるんです。
登録したらSafariを開いてジェスチャ操作をしてみましょう。
登録した直後はSafari側へ反映されていなかったりするようなので、一度ページをリロードしてから行うといいです。
うまくいきましたか?
ジェスチャのコツとしてはゆっくり指を動かすと対応したアクションがオーバーレイで表示されるので、それが表示されてから指を離すのを心がけるとミスが減らせるはずです。慣れてきたら素早くで。
なにか問題があるようでしたらコメントやTwitterで教えてください。
このJavaScriptではSafariで開いているURLをショートカットの入力として渡すようにしていますので、URLに対して何らかの処理を行うショートカットで使うといいでしょう。
URLだけでなくタイトルも渡すことができますが、受け取るショートカット側の処理も別途必要になるため今回は省きました。
動画の例で使用したAmazonの価格推移を調べるショートカットはこちらからどうぞ。
このショートカットは前に作ったやつを適当に手直ししただけなのでうまくいかないこともあるかも。
おわりに
Svadilfari(スヴァジルファリ)は北欧神話にでてくる馬の名前を由来とするのでしょう。
なんで北欧神話なのだろうかと少し悩んだけど、ジェスチャ操作のできるブラウザSleipnir(スレイプニル)を想起させる名前ですよね。
SvadilfariはSleipnirの父馬にあたる。ちなみに母馬は牝馬に化けたロキさん。
ブラウザアプリSleipnirの開発会社であるFenrir(フェンリル)もロキさんの子供の名前で、フェンリルとスレイプニルは異母兄弟にあたる。
スヴァジルファリがスレイプニルを産んだのであればわかりやすいのですが、アプリ開発会社のフェンリルがスレイプニルを産んで、スヴァジルファリが後発の傍系なのはややこしいけど面白いですね。
開発者は日本人の@shun_kashiwaさん。
今後の開発にも期待したいですね。
登録したものの編集ができるようになってほしいのとか、重複したパターンの登録はできないようにするとか、狙ったアクションが呼び出せるかどうかをアプリ内でジェスチャのテストしたいとか、ジェスチャ認識時にはHaptic Feedbackを使うとか、ジェスチャの精度向上を期待。
このアプリをショートカットの実行用として使う場合は、初期登録されている操作はよく使うものに厳選して、あまり使いそうにないものは削除してしまうといいでしょう。減らせば誤爆も減りますし、ユーザーの憶えることも減らせます。
便利なので一度試してみてください。
今日の音楽
Jungleのミュージックビデオが好きすぎて何十回も見てしまう問題。
イギリスの音楽プロデューサーJosh Lloyd-WatsonとTom McFarlandによって結成されたネオソウルバンド。
音楽もいいが、映像の素晴らしさに引き込まれてしまう。
彼らの映像の特徴はワンショットで撮影されたもので、見事なダンスとの融合によってその魅力を何倍にもしているのです。
Jungle – Casio
Jungle – Heavy, California
メインのダンサー・コレオグラファーであるWill Westの動きに息をのむ。
音楽と映像のどちらが主役であるかを忘れてしまいそうなほど。
新譜も出たばかりなの気になった人はチェックしてください。
Jungle – Talk About It
SafariでSleipnirみたいなジェスチャ操作ができるとは!とても為になる記事ありがとうございます。
Mac版Saafari ExtensionのTampermonkeyみたいなユーザースクリプトで遊べる拡張機能が増えれば、可能性はさらに広がりそうですね。
簡単な操作にも、複雑な処理にも一瞬でアクセス。
良いアプリを知ることができました。ありがとうございます。
iOSのSafariで最大の不満だった『現在のタブを閉じる』操作が一気に楽になりました。