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iPhoneのバッテリーに関する基礎知識 その2 100%と満充電の違い

 

前回の記事ではiPhoneのバッテリー残量表示には1%と100%にマージンが設定されているということを示しました。

前回の記事 → iPhoneのバッテリーに関する基礎知識 その1 放電 | reliphone

今回は『100%』『満充電』の差について、具体的なデータを示しながら見ていきたいと思います。

 

100%からどれだけ充電できるか

この記事では『100%』『満充電』を明確に区別します。
もちろん不定期連載となる『iPhoneのバッテリーに関する基礎知識』シリーズに一貫したものとしてです。

これらを混同してはいけないという根拠となるデータを示すために、100%の状態から充電が完了するまでにどれだけの電気が流れるかというのを計測してみました。
99%から100%になった瞬間に充電を停止し、電源をオフにして、充電完了まで再度充電・計測したのが以下のグラフです。

▼100%から満充電までのグラフ

(クリックで拡大)

青が電圧、赤が電流、緑が電気量比を示しています。

100%の状態から計測をしているのですが、充電はそこから39分間も続き、634.1mWhも流れています。
(テストで使用している手元のiPhone 7では)満充電に約8,700mWhが必要となるので、634.1mWhはその7%ほどにあたります。

100%になったタイミング充電を終了するのと、100%になってからも充電を続けるのでは、これだけの差が生まれるということです。
前回の記事で示したベンチマークの結果では「5%程度のマージンがあるようだ」と推測していましたが、それを裏付けるデータになったと言えるでしょう。

一般的には99%+1%が100%であり、それが満充電であると捉えられてきましたが、実際には100%という表示にマージンがあり99% + 数%を実容量としていることが見えてきます。
この幅は端末にもよるでしょうし、計測の仕方でも揺れが出てくるのであくまで参考値ではありますが、もっときっちりやれば99% + 6%(105%)で収まりそうだなという感触があります。

 

おわりに

100% ≠ 満充電という前提をまずしっかりと共有したい。

そして前回の記事にあった通り、バッテリー残量表示が1%の時にもマージンがあるということも忘れてはいけません。
ですから1%からの計測ではなく、可能ならば0%から計測をしたいのですが、ここにちょっとやっかいな点があります。

充電器につないですぐに復帰できる0%と、充電を数分間継続してようやく復帰する0%には当然差があるわけです。
完全なる0%というのは、シャットダウン後に電池切れの画面さえも表示されなくなった状態とすべきですが、メインで使っている端末をその状態まで放置をするというのが難しい。
また完全に放電させることはバッテリーにもよろしくないので、あまりやりたくはありません。

さらに、iPhoneの電源が切れた状態で充電器につなぐと、iPhoneが勝手に起動してしまいます。
実はiPhoneが起動した状態だと綺麗なデータを取ることができないので、計測をする際には1%の状態から充電器につなぎ、すぐにシャットダウンしてから計測をするという手順を取っているのですが、完全に空になった状態からの充電だとどうしても電源が入ってしまいます。
なるべく空に近い状態から始めるためには、バッテリー残量が無くなりシャットダウンする数秒の間に充電器につなぐことが理想ではありますが、iPhoneが電池切れを起こす瞬間を待ち構えるというのが非常に疲れます。
ですから、特に記載の無い限りは1%からの計測になっていると考えてください。

今後1%から100%までの充電グラフを掲載していきますが、もちろんその100%というのは満充電とイコールではありません。
『1%±5%』~『100%±5%』という幅のあるものになってしまいますが、充電の傾向を観察する上では支障が無いのでそのようにしています。
ご理解の上お読みください。

次回はそんなに間を開けずに、満充電を継続したらどうなるかというのを見ていこうと思います。

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Comment

  1. わいわい より:

    いつも更新楽しみにしております!
    ちょうどバッテリーの記事についてなので
    質問させていただきたいのですが
    iPhoneXを現在使っております。
    しかし最近充電マークが消え、充電が完了したと思っても表記上は46%となったり実際の数値と矛盾があります(多分)。
    ・リフレッシュ ・再起動 は試しましが、よくなりません
    やはりショップに行くしかないのでしょうか
    なにか他に方法等ご存知でしたら教えていただきたいです。
    突然申し訳ありません…

    • maxi より:

      まず私はそのような状況に陥ったことがないので、適切なアドバイスができないと思いますが、その上で自分ならどうするかを考えてみると、下のような感じです。

      ・再起動
      ・最新のOSにアップデートをする
      ・バッテリーが切れるまで使い切る
      ・ケーブルを変える
      ・充電器を変える
      ・Qiで充電しているなら、発熱していないかチェックする
      ・暗号化バックアップを取った上で、一度iPhoneを初期化してみる

      iPhoneの調子が悪いときに再起動しても直らなかったら、私は初期化をしちゃいますね。
      もしOSアップデートを普段からiPhone単体でやっているようであれば、初期化をすることで直る可能性はあると思います。
      これでダメならジーニアスバーに持ち込みですかね。
      購入されて1年以内でしたら、Appleサポートアプリから電話サポートを依頼することでリモートでバッテリー診断を行ってくれるそうですから、まずはそれを試してみるのが最善かもしれません。

      Appleサポートアプリ
      https://itunes.apple.com/jp/app/apple-%E3%82%B5%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88/id1130498044?mt=8

      iPhoneに付属している5Wのアダプタを使って充電しているのであれば、ゼロから100%までに3時間程度かかるようです。
      2時間半ほど充電を続けてみても止まっていなければ充電は正常にできていると考えていいでしょう。
      残量表示のみがおかしいとして、初期化でも直らなければハードの問題ということになりますね。

      • わいわい より:

        いろいろ提案していただきありがとうございます。
        初期化してみたら、とりあえず今は無事直りました!
        やっぱ、なにかOSの不具合だったのでしょうか…(笑)
        わざわざご親切にありがとうございました。これからも記事楽しみにしております!

        • maxi より:

          直ったのか直らなかったのか心配していましたが、無事解決して何よりです。
          よくバッテリーの減りが異常に早いとか騒ぎになっていますけど、調子が悪いときは初期化が効果的だと思いますね。
          アップデートを重ねていくとだんだんと不要なゴミも溜まってきますから、特にメジャーアップデートのタイミングなんかではOTAアップデートではなく、初期化をしてからというのがいいと思いますよ。
          これからもどうぞよろしく。

          • わいわい より:

            ご心配をおかけしました(/ _ ; )
            なるほど、本当に勉強になります!
            アプリの比較や、紹介記事
            参考にさしていただいております
            ここで知ったPhotograph+は
            手放せないカメラアプリになっております(笑)

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