AppStoreのURL仕様がピンイン表記から変更

これまでAppStoreのURLは漢字部分をピンインで、ひらがな・カタカナ部分はそのままアルファベットに置き換えて表記されていました。

たとえば大辞林のURLはこれまで↓こうでした。
https://itunes.apple.com/jp/app/da-ci-lin/id299029654?mt=8

大辞林がda-ci-linと置き換えられています。
たまにここだけを見て、中国のアプリと勘違いする人も見られましたが、中国であるかないかは関係なくすべての漢字が一律でピンインにされていたのです。

突如その仕様が変更され、URLにそのまま日本語を含めるようになりました。
https://itunes.apple.com/jp/app/大辞林/id299029654?mt=8

変更されたのはおそらく16日から17日のあたり。
WikipediaやAmazonなどで使われているURLも同様ですが、URL内に日本語がそのまま入っています。
もちろんこのままではリンクとして解釈してくれない場合が多々ありますので、エンコードされた↓のような形で使われることになるでしょう。
https://itunes.apple.com/jp/app/%E5%A4%A7%E8%BE%9E%E6%9E%97/id299029654?mt=8

この %E5%A4%A7%E8%BE%9E%E6%9E%97 というのは『大辞林』という文字列をUTF-8でURLエンコードしたもの。
大辞林たった3文字でこのURLの長さになってしまうのですから、ものによっては200文字を超えるような爆発的にURLが長くなってしまうものもたくさん出てきます。

エンコードされていないURLのままだとリンクが途中で途切れてしまい正しいリンクとして動作をしないことがありますので、扱う際には注意が必要です。友人からWikipediaの記事が送られてきたのにちゃんとリンクされてなくって開けなかったなんてことがちょくちょくありましたよね?ああいうことが起こりえます。

↓こういう感じで途切れることがある。
https://itunes.apple.com/jp/app/大辞林/id299029654?mt=8

どうしてもURLを短くしたい場合はアプリ名の部分を削ることが可能ですが、何でもかんでも削ってしまうとURLから読み取れる情報が少なくなってしまうので、状況に応じてあまりやりすぎないように心がけましょう。

↓アプリ名を削ってもちゃんと開けます。
https://itunes.apple.com/jp/app/id299029654?mt=8

AppStoreアプリから取得できるURLは短縮された状態ですし、特にTwitterではt.coという短縮がまた別途行われますのでURLの長さはあまり気にする必要はないでしょう。
大きな影響があるわけではありませんが、URLを送ったり書き込む際には気を付ける必要が出てくる場合もあるかもしれません。

うちのサイトのようにアプリのリンクを多数掲載するサイトだと、やたらとHTMLが長くなってしまうので非常にサイト更新するのには地味にめんどくさいですね。URLを短く削って掲載することも考えることになりそうです。

漢字はピンインにされてきましたが、アラビア語などの他言語でも何らかの法則に則ってアルファベット変換がされてきました。まぁアラビア語がどういう変換されてるのかは私にはまったくわからないんですけど、ハングルはそのまま表音で変換されてますね。
いろんな言語をアルファベットに置き換えるよりは、URLにそのまま含めてしまうほうがわかりやすくていいのかもしれません。

↓アラビア語のURL例
https://itunes.apple.com/jp/app/khtwt-w-mlsqat-rbyt/id894079833?mt=8
https://itunes.apple.com/jp/app/خطوط-و-ملصقات-عربية/id894079833?lmt=8

↓ハングルの例
https://itunes.apple.com/kr/app/sugmyeon-dagteo-bitamaindeu/id459371608?mt=8
https://itunes.apple.com/kr/app/숙면-닥터-비타마인드/id459371608?mt=8

他にもなにかお気づきの方がいらっしゃったらコメント等で教えていただけると助かります。

 

関連記事

URLのその他の仕様については下記エントリで解説しています。

iTunesのURLをひとつずつ分解して解説

Appleの提供する短縮URLについての覚書

コメントを残す