以前から遠隔で電源をオンオフできるものが欲しかったのですが、最近になってそれとは別にタイマー付きのものも欲しくなりました。
探してみたら両方の用途で使えるものが見つかりまして、購入したところ予想以上に使える製品でしたのでレビューしてみます。
機能
・2.4GHzのWi-Fi接続で遠隔のオンオフができる
・外出先からでも操作可能
・消費電力がわかる(統計も)
・スケジュール、タイマー機能がある
・Google Home、Alexa対応
・IFTTT対応
これで2個3,000円以下!!
やすい!(技適は無い)
外観
手のひらサイズのパッケージに2つのスマートプラグが入っています。
▼パッケージ
スペックとしては110V~125V、50Hz/60Hz、15A。最大で1,875Wまで。
日本でも問題なく使えます。ご安心ください。
▼プラグ裏面
プラグの形状がUS仕様の3Pプラグですが、ひとつは自分で切断加工しました。(ちょっと傷があるのは加工時のもの)
通常は延長コードをかませるとか、↓のような変換プラグを使う必要があります。
しかし変換プラグは邪魔なだけですし、可能であれば切断してもかまいません。
どうせ使わないアースです。
切断はどこのご家庭にもあるボルトカッターを使い、ミニルーターで削っています。ボルトカッターのないご家庭では、ダイソーなどでも買える金切のこぎりを使うといいでしょう。
これまで切断面を綺麗にするのには金属ヤスリで頑張って削っていましたが、ミニルーターを使ったらあっという間でした。
↓これを使っています。
買ってよかったミニルーター。
使ってみた
まずセットアップにはスマホの専用アプリを使います。
説明書に記載されているアプリはなぜか企業名義ではなく、中国の個人アカウントでリリースされているものなので若干不安。
同じアプリが大手IoTプラットフォームTuyaSmartからもリリースされていますので、そちらを使うことにします。(※理由は後述)
セットアップではマホが接続しているSSIDを参照して、スマートプラグもそこに接続させようとしますが、対応しているWi-Fiが2.4GHzのみなので、iPhoneが5GHzのWi-Fiに繋がっている場合はまず2.4GHzにつなぎ直してから始めるといいでしょう。
使うにはアカウントを登録する必要があります。
メールアドレスか電話番号でということなので、サブのメアドで登録。
自分の現在地に対応して自動で電源を入れたりもできるようですが、そういうのはまだ許容できないのでオフにしています。
自宅の場所を登録しておくと、その地域の天気や温度などの気象データをトリガーにするなんて機能もあります。
▼メイン画面
非常に素直なUIです。
電源アイコンをタップするとこの画面から直接オンオフもできますし、機器を選択するとスケジュール、タイマー、電力消費統計にアクセスができます。
▼スケジュール
スケジュールの画面なのに『タイマー設定』と書かれていてちょっと惑わされます。
スケジュールは±30秒程度の誤差があると書かれていますが、試した感じでは数秒程度の遅れでしょうか。リピート設定で毎週何曜日の何時に電源をオンオフにすることができるのは大変便利。
▼タイマー
タイマーは誤差がなく、指定した時間をカウントダウンして秒単位で正確にオンオフが可能でした。
設定できるのは1分~23時間59分まで。
▼電力消費統計
一番大きな数字が今日の電気使用量。
その下にアンペア、ワット、ボルトがリアルタイムに表示されています。
▼統計グラフ
統計は月ごとに分かれていますが、タップすると日ごとの推移が表示できます。
使っているエアコンが100Vタイプだったのでこのプラグをかませてみたら、その日の電気使用量と金額が手に取るようにわかるようになりました。(消費電力kWhに27円を掛けるとおおまかな料金がわかる)
▼設置するとこんな感じ
コンパクトで邪魔になりませんし、光っている箇所はスイッチになっているので、手動でもオンオフができます。
エアコンだけでどれくらい金額を使っているかわかるのは最高に便利ですね。もっと早く買っていれば夏場のエアコン代がわかったのになーと後悔するほど。
きっと冬にも活躍してくれるでしょう。
これだけで買う価値があります!!
アプリの話
説明書に記載されているアプリがなんだか怪しい問題ですけど、どうも共通のプラットフォームとして整備されたアプリらしく、べらぼうに対応機種が幅広い。
今回のOittmだけでなくいろいろなメーカーのスマート家電がこのアプリから操作できるようになっており、とても個人で作れるものではありません。各国語に翻訳もされてる。
↓問題のアプリ。
いろいろと調べてみたところTuyaSmartという中国のIoTプラットフォームのクローンアプリらしい。
中身はTuyaSmartと完全に同一で驚かされます。どうりで個人の名義にしてはやたらとしっかりした作りなわけです。
アカウントはさすがに別で管理されているようですが、機器の操作はTuyaSmartのアプリからでも、このSmart Lifeからでも完全に動作します。
そして問題をさらにややこしくするのがIFTTTの存在です。
IFTTTにはTuyaのチャンネルはありませんが、このSmart Lifeのチャンネルが存在します。アイコンもSmart Lifeアプリと同じもの。
しかしIFTTTにはTuyaのドメインからログインすることになります。
ということで、どうやら名義は違うけど、全くの無関係ではないということのようです。
とてもわかりにくい。
ちなみにTuyaSmartは国内ではソフトバンクとも提携をしている大手です。
おわりに
エアコンも上位機種だと使用時間と金額を教えてくれたりするんですが、それでもこうして統計が残せるようなものはなかなかありません。こうして安い機種でもチェックできるのは嬉しいですね。
除湿と冷房ではどちらが安いかをその場で具体的に知ることもできるわけです。
スマホで電源を制御する必要あるかな?と疑問に思っている人も多いと思うんですが、ワットチェッカーにもなって、統計も取れて、タイマーやスケジュールでオンオフできるコンセントと考えたら、とてもお得な製品だと気付けるでしょう。
特にタイマー付きのコンセントってアナログで大まかな時間をセットするものが主流で、正確な設定ができるものはろくにありませんでしたからね。
これで2個3,000円しないんですから!追加で注文しちゃうくらいには便利です。
ちなみにタイマーとかスケジュール機能ってのは設定するときにはネットワーク経由で行いますが、設定したあとはプラグ単体で動作してくれるので、ネットワークを切断した状態でも動いてくれました。
なので電源オンとオフをまとめてセットしておけば、ルーターの電源を入れ直すなんてことが可能になるわけです。
もともとNTTのルーターが定期的に不安定になるので遠隔で電源を落としたいと考えていたのですが、ネットワークで操作する以上はルーターの電源を切るまでしかできず、復帰をする手段がないよなーと諦めていたところ、このプラグで予想外に実現できてしまいました。
もちろんそれにはタイマーやスケジュール設定段階でWi-Fiが生きていることが前提ですけど。
たぶん同じようなことをやりたい人は多いはずなのでこの記事が役に立つといいですね。
想像を超えた便利さではあるのですが、どういう通信をしているかはわからないので、一応ネットワークを分離したゲスト用のSSIDにつないで使っています。
機能を考えるとべらぼうにお安いので、うまく付き合っていける方にはプッシュしていきたい製品です。
おすすめです。
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上の製品には技適マークは付いておりませんので、そのあたりをしっかりクリアしておきたい方は下記の製品を選ぶといいでしょう。
以下の商品は切断加工の必要が無い2Pプラグなのもいいですね。(機能が同等であるかはわかりませんけれど)
TP-Linkは金額が倍以上になっちゃうので悩ましいところです。