毎日ひとつずつウィジェットを使ったアプリを紹介していくよ。
ということで、ウィジェットだけでなく本体も最高に高機能な電卓アプリをご紹介。
PCalcというのはMacで22年もの歴史がある高機能電卓なのですが、iPhone/iPadにおいても意欲的な開発が継続されている驚異的な電卓アプリなのです。
主にウィジェットとしての評価をメインに書きますが、書ききれない機能は本当に腐るほどあるので、気になった人はぜひチェックしてみてください。
PCalc – The Best Calculator
1,000円
販売: TLA Systems Ltd.
iPhone/iPadに対応
無料版もあわせて説明します。
ここがオススメ
すでに電卓ウィジェットとして使えるアプリがいくつかリリースされていますが、まずそれらと比較して何が優れているのかについて。
Wdgtsは無料のシンプルな電卓ウィジェットが使えます。
アプリ本体には何の機能もなく、ウィジェットとしてしか使えないシンプルな電卓ですが、イコールボタンが無く、入力内容に対して即答えを表示してくれます。
タップしたボタンがオレンジ色になるので、ちゃんと押せてるかがわかりやすい。
乗除算を優先するタイプで、1+2×3=7となる。
次にtinyCalcは現在100円で販売されている関数電卓。
ウィジェットではボタンが押せているかどうかがわかりづらく、少し使いにくい。
本体の計算結果はウィジェットに反映されるが、ウィジェットの計算結果は本体に反映されないことがあり、ちょっと動作が不安定。
本体の設定としてはradianとdegreeの切り替え、一部のボタンを入れ替えるくらい。
乗除算を優先せず、1+2×3=9となる上に、1/3×3=の結果が0.99999…なので、関数電卓としてはどうなんでしょうねコレ。
ただ、入力順で計算してくれるので普通の電卓が欲しい人にはいいかも。
PCalcはどうかというと、ボタンは大きくて押しやすいし、押せているかもちゃんとわかる。
しかも他の電卓が画面を占有するのに対して、PCalcはキー部分を折りたたんで隠せる省スペース仕様!!
ウィジェットと本体の同期も完璧です。
tinyCalcは同期するタイミングがいまいちわからない(プロセスをKillした後はちゃんと同期する)が、PCalcがすごいのは計算結果を同期しているんじゃなくて、ボタンを押したらそれがそのまま反映されるんですよ。『1+2x』って式が途中の状態でもすぐ同期される!
なのでウィジェットで途中まで行った計算を本体で引き継いで行うのもバッチリ。
計算履歴も記録されているので、ウィジェットの計算をあとで確認することができますよ。
乗除算を優先し、1+2×3=7となるタイプです。
【追記】iOS8の不安定さからか、自動同期しない時がありました。ウィジェットタップによる手動での同期は問題ありません。【追記】
他のアプリにない部分としては、コピーとペーストボタンが付いているのも嬉しいですね。
あと本体の設定でThousands Separatorsをオンにすると、ウィジェットでも『1,000』のようにコンマが表示されます。
本体は設定が膨大で細かく使い勝手を変えられます。
式を上部に表示させたりはもちろん、式も含めて結果を残せるので、それをコピーしたりメールしたり。
14種類の洗練されたテーマに加えて、カスタマイズできる項目もとんでもなく多い。
特に今回のアップデートで、キー配列を自由に変えられるようになりましたので、自分の使わないキーを排除して、00キーを追加したりとやりたい放題できます。
URLスキームでの操作もいろいろ対応していて、Launch Center Proからいろいろ扱えますよ。
iPadの広い画面でもいい感じです。
ここが惜しい
値段。
あと設定が英語なのところかな。
英語自体は難しくないけど、設定が出来すぎてちょっと大変。
それだけ高機能なんですけどね。
まとめ
PCalcのことは以前からいいアプリだとは認めていましたが、日常的にはもっと簡易な電卓で事足りるので、見た目のいいCalzyや、電卓の革命とも言うべきTydligを使うことが多かったです。
しかし、今回のキー配列カスタマイズと、ウィジェットの完璧な仕上がりっぷりには感服いたしまして、ちょっとやそっとのことではこの地位が揺らがないんじゃなかろうかというくらいにベストな電卓になりました。
性格の違うTydligは必要ですが、それとPCalcの二本があれば、他に電卓の入り込む余地ないんじゃないかというくらい。
さて、PCalcには無料のLiteバージョンもあります。
ただし本体の出来はまったく別物で、上に挙げたような素晴らしい機能はほとんど使えませんし、ウィジェットと本体の同期もイマイチ。(ウィジェットの計算結果をタップすると本体に同期してくれるくらいでしょうか)
しかしウィジェットだけで比較すると、有料版との違いはコンマ区切りを使えるか使えないかの違いだけです。
だから他の電卓ウィジェットを使うなら、PCalcの無料版を入れた方がいいですよ。
PCalcは2008年7月10日のAppStoreがオープンしたとき、最初に登場した400本のアプリのうちの1つです。
それが今日までずーーーーっと改良され続け、しかも最新機能にもいち早く対応してくれるなんて、なかなかできない事ですよね。(アップデートの追加料金も無しにです!)
400本のうちどれだけが今も生きているんだろうか。
この素晴らしい電卓アプリ、出来るなら有料版を体験して欲しいところです。超オススメ。
Mac版もありますよ。
以下はPCalcの20年の歴史を振り返ったエントリ。
20年前の白黒表示なMacアプリから、今日に至るまでの進化を垣間見れて感心します。どれだけの時間をこれに費やしてきたんだろうか。
Forty Two Minus Twenty