【レビュー】シチズンの温湿度計THD501を買ったら最高だった

数年前まではエアコン無しでもなんとかなる日も多かった気がしますが、今年は毎日エアコンのお世話になっています。
できれば自然の空気で生活をしたいというのには変わりはないし、エアコンを使っていてもたまには換気をしないとよくありません。しかし暑すぎて換気をするタイミングって早朝くらいしかない。

なんとかしたいと思って、先日温度計を購入したんですけど、もうこれ無しで夏を乗り切るのは嫌だってくらいには気に入ったので、iPhoneの話じゃないけど記事にします。後半はiPhone関係の話もしますけど。

導入したのはこの温湿度計。

▼温湿度計・親機

(上が室内、下が室外の数値。真ん中にあるのは熱中症危険度)

室内だけでなく室外の温度まで表示してくれるのがポイントでして、涼しい室内に居ながら外の状況を逐一把握できるのが素晴らしいのです。
当然室外用の子機が付属しています。

▼温湿度計・子機

子機は室外だけでなく、室内で1階と2階の温度を見るなんて使い方もできます。
通信距離は遮蔽物無しで30mとのこと。

サイズ感はこんな感じ。
▼比較用にiPhone6を並べてみました

 

いいところ

・表示がでかいので調べようと思わなくても近くを通るたびに勝手に目に入ってくる

・外気温がパッと見てわかるので外に出る前から服装の判断ができる

・いま外に出たら死ねるというのもわかる

・外の湿度もわかるので部屋にこもっていても雨に気付ける

・換気をする判断を的確にできるようになった

ちょっと買い物に行こうかな、と玄関の外に出てから暑さに後悔することがなくなりました。
心構えができるのホントにありがたい。

室内に居て窓の外を全然気にしてなくても湿度で雨がわかります。
80%を超えてくると雨降ってるのかーと気付けるので、外に出てから傘を取りに戻ることもなくなりました。

外が涼しくなったならエアコンを止めて窓を開けたい派なんですけど、去年までは「外のほうが涼しいと思って開けてみたけどエアコンのほうがマシだった」なんてことがよくありました。
外に居ると風があって涼しく感じられたけど、家の中は外ほど風が通るわけもないので結果暑いとかですね。
風で体感が少し涼しく感じられても、実際には気温も湿度も外のほうが高いなんてことが多いので、この温湿度計で明確に外のほうが涼しいってわかるようになったのは非常に助かります。

対応範囲は-30℃から60℃までなので、冬にも大活躍してくれることは間違いないでしょう。
というか、外に出なくても外気温がわかるっていうのは、夏よりもむしろ冬のほうが服装判断に必要なんだろうと思います。
冬の厳しい東北とか北海道の方にも強くオススメしたい。

小さなお子さんがいるご家庭にも外出の判断で役立つと思いますよ。

いまのところ2017年の買ってよかったものナンバーワンかも。

使い始めたときは親機と子機が同じ場所にあるのに全然違う数値を出していたので、これはハズレだったかなぁと焦ったりしましたが、しばらく様子を見ていたらほぼ同じになりました。
どちらも電池式のコードレスなので設置場所は自由にできますが、子機は直射日光や雨のあたらないところに設置しないとだめ(一応パッキンが入っていて軽い防水にはなっているけど、雨に濡れちゃうと湿度センサーがちゃんとした数字を出せない)なので、ちょっと悩んだ。

うちのエアコンでは外気温を表示させることもできるんだけど、そのワンアクションが面倒になってあまり使うことはなかったのです。
壁掛け時計と同じで、パッと目をやるだけでいまどれくらいかわかるというのは楽で良いです。ボタンを押して調べるのとは明確に使い勝手が違います。

ちゃんとした温湿度計を持ってらっしゃらない方はぜひこれを買いましょう。
冬に空気が乾燥しすぎているとか、梅雨に部屋干しをして湿度が高くなりすぎているとか、そうしたことが感覚ではなく数字で視認できるってのはやはりでかいです。オススメ。

 

スマホと温度管理

うちって一応iPhone専門サイトらしいのでiPhoneを絡めた話もしておきます。

Netatmo Weather

スマホで使える温度計といえばNetatmo Weatherが有名です。

温度だけでなく、湿度・気圧・騒音・二酸化炭素濃度が計測できる室内用モジュールと、気温・湿度が計測できる屋外用モジュールがあり、スマホアプリでそれらをグラフ化して見ることができるのが特徴。別売りの雨量計と風速計も追加することも可能。
IFTTT対応なのもメリットで、室内の気温や二酸化炭素濃度が上昇したら警告通知を飛ばすとか、気圧が下がってきたり雨が降り出したら洗濯物を取り込むように警告してくれるなんてこともできてしまう。
2万円以上とちょっとお高いのが難点だけれど、お金があるなら買いたい一品。

 

WxBeacon2

もっとお手頃なものというのであれば、ウェザーニューズが最近発売したWxBeacon2というのもあります。

価格は4,798円で、気温・湿度・気圧・明るさ・紫外線・騒音を計測可能で、非常にコンパクト。指で軽くつまめるサイズ。製品自体はオムロン製ですね。
Bluetooth接続でデータのやりとりを行うため、離れたところからはデータを見ることができませんが、鞄に付けて持ち運べるサイズなので常に自分のいる空間の環境をログとして残したい人にはいいんじゃないかな。
グラフ表示もできるので、移動に伴う温度変化などが把握でき、他の製品ではカバーできない情報が手に入ります。観測地点が常に自分と共にあるというのは他にない特徴だと思います。

WxBeacon2 | Weathernews

 

Nature Remo

私は夏を乗り切るためにNature Remoというガジェットを手に入れています。
エアコンや家電を操作できる、ネットワークに繋がった赤外線リモコンユニットで、温度センサーや湿度センサーが搭載されています。アプリから室温がわかるので、帰宅前に部屋を涼しくしておくとか、ペットや高齢者のための温度調節なんてのも遠隔でできちゃう代物です。

Nature社はスマホから操作できる赤外線ユニットのIRKitという製品を作り評価の高かったMashさんらが立ち上げた日本人によるベンチャー企業。
これについてはまた別の記事でしっかりと紹介しますけど、ラズパイにサーバー立ててHomeKit対応はさせているのでiPhoneに「Hey Siri、おやすみ」と声をかけると電気を消してくれたり、「Hey Siri、暑い」と不満を告げるとエアコンを付けてくれたりと、なかなかの活躍をしてくれます。
IFTTT対応にもなったので使い道も広がってきたのですが、まだ一般向けと言えるほどの完成度には達していないので、いまのところはわかってる人向けの便利なおもちゃってところでしょうか。今後の機能拡充とAPIの公開が楽しみです。

どうやらクラウドファンディング組が先行して手に入れたRemoは湿度センサーがいかれてるっぽくて、その修理で私のものもしばらく手元から離れてしまうことになるようで残念ですが、これから販売されていく分に関しては改修されているらしいので問題はなさそう。
気になる人はチェックしてみてください。わかってる人には楽しめるブツです。

いまなら先行販売でちょっとお安くなっています。

Nature Remo

 

eRemote

Nature Remoともっとも競合するのはこれでしょうか。

日本だけでなく世界各国で販売されている実績があるスマートリモコンユニットです。
機能としてはいまのところRemoよりも充実しているようですが、温度センサーが正確ではない(これはRemoもそうだけどアプリで調整可能)とか、アプリがイマイチ(Remoもイケてません)とか若干不満はあるようです。
エアコンのリモコンってちょっと特殊なのでプリセットがないものは使い物にならないと考えるべきですが、これはRemo同様にエアコンのプリセットありなので商品の正確は非常に近いものですね。

ひいき目無しに評価をするのなら、いまのところ一般的なユーザーはeRemote。今後の機能追加が期待できそうと思えたり、自分でいろいろ遊びたい人はNature Remoという感じでしょうか。現時点ではね。

 

mouse スマートホーム

Remoの競合としてはマウスコンピューターからスマートホームという製品群があります。
温度・湿度センサーに赤外線ユニットを積んだルームハブを中心にしたものなので、Remoと近い使い方もできるでしょう。いまのところルームハブの単品販売はされていないようで、5点セットのスターターキット(ルームハブ、電球、コンセント、人感センサー、ドアセンサーのセット)が販売されています。

実はスマートコンセントも日本向けの製品ってあまり選択肢がないので、ちょっと気になるところ。これはマウスが開発しているわけじゃなくて台湾のEQLが作ったものをマウスが共同で日本向けにカスタムしている感じ。
人柱待ちかなという感じですけど、ちょっと頭に入れておきたい製品です。

 

おわりに

エアコンがないと死んでしまうような気温の夏でしたが、やはり室内に籠もってばかりもいられないので、そうしたときに外気温が一目でわかるというメリットは非常に大きいと思います。
外気温までわかるシチズンの温湿度計がシンプルで強いです。
Netatmo WeatherやWxBeacon2で外気温を知るのもアリですが、やはりそのたびにアプリを起動してというのは面倒で、どちらかというといまを知るためというより温度変化の記録を見るものでしょう。

Nature Remoを使って「これで我が家もスマートホームだ」って遊ぶのは結構楽しいんですけど、対応していない家電も全部スマホで操作したくなってしまう病を高確率で発症するので気をつけましょう。楽しいですけどね。
かつては赤外線リモコンなんて旧世代の遺物はとっとと消えてしまえばいいのにとか思ってましたけど、一つ一つのデバイスがWi-FiやBluetoothで繋がるよりも赤外線のほうがお手軽でセキュリティのことを考えなくてもいいというメリットがあるとわかりました。到達距離とか、部屋ごとに赤外線ユニットを要しなくちゃいけないデメリットもありますけど。

個人的にはNetatmo Weatherで室内の二酸化炭素濃度が上昇したり帰宅前に室温が上がりすぎていたらIFTTTでNature Remoを動かして換気をしてほしいんですが、居室に換気扇はないので難しいなぁと残念に思っているところです。

来年はダイソンあたりの扇風機も声で操作できるような時代になってくるんじゃないでしょうか。
スマートスピーカーが普及してくるとそのあたりの勢力図も変わってきそうです。

まぁそうしたスマート家電の話は置いといて、シンプルに室温と外気温がわかるのは非常に有用でしたので、皆さんもぜひ導入しましょう。
私が買ったときよりも1,000円以上安くって、いまならさらに5%オフのクーポンまで出ています。

秋冬もきっと活躍してくれますよ。

1 COMMENT

中山

最近温度計を導入したくなったのですが、数年前に読んだこちらの記事のことを思い出して参考にさせていただきました!
同じものを購入し、便利に使っています。
ありがとうございます。

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