(※これは読み終えてもたぶんスッキリしません)
これまでの経緯
KitCamという、とても評価の高いカメラアプリがありました。
これはPhotoForgeなども開発した実力派デベロッパGhostBird Softwareの作品。
プロカメラ、Camera+の2強だったところに割って入るレベルの出来の良さで、大いに期待されていたんですが消えてしまった。
GhostBird Softwareが昨年6月に米Yahoo!に買収されたためです。
創設者のTravis HouletteとYe LuはFlickrチームに合流する形でアプリも消滅したはずでしたが、昨年12月13日になるとCam SicなるデベロッパーからKitCameraというそっくりなアプリが登場して話題になりました。
いったいどうなっているんだと日本でも海外でも憶測が飛び交うことに。
この海外フォーラムでの議論でも誰もわかってなくてみんなモヤモヤしてますが、情報がないまま終息します。
http://www.mobitog.com/threads/kitcamera-by-camsic.15693/
KitCameraからKitCamera.に
そのKitCameraもいつの間にか消え、新たに出てきたのがSebastian Shortなる名義からリリースされたKitCamera.です。
(※アプリ名の末尾にドットが付きました)
またかよ!と、さすがに気になってと調べてみたら、Cam Sicの名義で何か問題があったらしく、Sebastian Short名義に移しただけで作者は同じってことらしい。
KitCamera.
200円
販売: Sebastian Short
iPhone/iPadに対応
前述のフォーラムでも、名義が変わったことで再び議論がおこりますが、ここにSebastian Short本人が登場して話が展開します。
http://www.mobitog.com/threads/kitcamera-by-sebastian-short-on-app-store.16467/
これを読むと、KitCamが消えて今後のサポートも無くなってしまったことを残念に思い、自分たちがかわりに作ったと主張しています。
彼の言い分によれば、GhostBirdからソースコードを盗んだのではなく、ゼロから作り直した。Yahoo!とは揉めてもいないと。
でも1年以上費やしたって書いているのは、なんか計算合わなくない?
こうやって疑問に答えてくれたのは歓迎すべきことですが、パクったって点ではまるで言い逃れできそうにありません。
で、白なの黒なの?
オリジナルは尊重すべき。それは明確です。
けれどオリジナルが消えてしまったあとも尊重され、不可侵であるべきか。
Flappy Birdが消えた後、クローンが大量に出現したことを許容するわけではありませんが、だからと言ってすべての後継を否定してしまうのも惜しい、なんだか割り切れずにいます。
白黒だけで線引きしてもいいのか悩ましい。
消えてしまったアプリを第三者が作り直すことの是非は議論していかなければなりませんね。
結論
だいたいYahoo!のせい。