テキスト読み上げアプリで大切な点は読み上げの品質であることに疑いの余地はなく、その点においてCaptiは十分な性能を持っています。
ここがオススメ
アプリ内課金で追加音声を購入しないとあまり実用的ではないアプリだということだけ先に述べておきます。
読み上げエンジンにはたくさんの種類があり、その品質はピンキリで、iOS標準でも読み上げエンジンが搭載されていますが、決していいものだとは言えないレベル。
英語ではIVONA、日本語ではNeoSpeech(HOYAのVoiceText)が素晴らしく、このアプリはそのどちらも利用可能なのが素晴らしい。
エンジンにはiOS標準、IVONA、NeoSpeechに加えAcapelaもあり、これは以前に取り上げたVoice Dream Readerと同じ。
モヤモヤさまぁ~ずのナレーションでお馴染みのショウ君ボイスも300円で使えます。
Voice Dream Readerと同等の読み上げ品質であるならば何が優れていて、何が劣っているのか。
一番の違いはパソコン版がFirefoxで提供されており、パソコンとの同期・読み上げが可能ということです。
パソコンの続きをiPhoneで、またその逆もできるわけです。
アプリとしてはすごくシンプルにできていて、取り込んだテキストを読み上げる以外のことはできません。
ただ声で読み上げてくれるだけ。
その分操作は簡単でデザインもスッキリしています。
ブラウザ、クリップボード、Dropbox、GoogleDrive、Instapaper、Pocket、Bookshareから読み上げて欲しいものをプレイリストに追加する形。
Voice Dream ReaderだとEvernoteやテキストエディタも使えますので、ちょっとだけ差がありますね。
最も評価すべきポイントはアプリ内購入の音声を1日限定でお試しできる点。
Voice Dream Readerだとお試しに読み上げ文字数制限があり、ちゃんとした比較ができないものでしたので、自由に試せるのは素晴らしいです。
オススメのIVONAは500円もしますからね。
(Voice Dream ReaderはLite版だと文字数制限なしに音声のお試し可能ではあります)
ここが惜しい
ウリであるパソコンとの同期ですが、音声エンジンは引き継がれません。
標準で使えるのはMicrosoftのエンジンで、IVONAエンジンは追加購入で$29.9もしますし、NeoSpeechやAcappelaは使えません。
しかし同期して使える読み上げアプリってなかなかないので、これだけでもありがたいです。
一番の惜しい点としてはテキストの表示ができないことです。
編集はともかく、聞き取れないところを目で確認するといったことすらできないのはちょっと困りますね。
もう1つ困るのはDropboxなどからPDFを使うことはできるのにOpenInで受け取るのができなかったことです。
なんでOpenInできないんだろう。
まとめ
パソコンと同期できること、機能・画面がシンプルであることはVoice Dream Readerよりいいです。
Voice Dream Readerはテキストの表示とか読み上げ個所をハイライト・スクロールしてくれるのでトータルとしてはだいぶ上ですけどね。
Captiは画面を見れない環境電車内とか運転中に読み上げを聞くだけであれば悪くない選択肢だと思います。
いまは本体が無料になっていますから、読み上げアプリを使ったことない人は試してみるといいです。
UIとしてはCaptiの方がわかりやすくてオススメしたいんですが、基本性能が違いすぎるので、お金に余裕があればVoice Dream Readerを選ぶ方がいいでしょう。
読み上げ品質に関してはまったく同等ですが、読み上げ辞書を編集できない分Captiはやはり不利です。
パソコン版CaptiはSafariやChromeで使えるようにならないと厳しいですね。
ちなみに英語はIVONAのJoey、日本語はNeoSpeechのMisakiがいい感じです。