ポッドキャストに新時代が来た!
いままでのアプリって何だったんだってくらいの転換点。
シンプルな再生画面
聴きたい番組を開くと、ロゴ画像が一面に表示されます。
コントロールボタンは大き目な配置。これは運転中でも画面を注視せずに扱えるUIですね。
ロゴ画像をスクロールすると画像は画面外に消えて、放送のノート(Show Note)が見られます。
ブラウザも内蔵されているので、ノート内のリンクはそのまま開くことができますよ。
画面下部のミニプレイヤーや、レベルメーターを邪魔にならない程度に表示しているのもちょっとお気に入りです。
シークバーも使いやすいなと思ったら、画面の端を避けるような工夫がありますね。
快適に聴くための機能
再生速度を2倍速にしたときのキュルキュルとかシャラシャラした感じってわかるでしょうか?
Downcastだとどうしても早送りしてる感があったんですが、Overcastは早送りというよりは早口になった感じというべきでしょう。聴き疲れしません。
いままでは時間と疲れのトレードオフだなって感じながら、1.5倍再生をしていたんですけれど、これが劇的に改善しました。
Smart Speedという機能もあって、これは無音部分を自動でカットしてくれるという、なんともありがたい機能。
ちょっと無言になっている個所をさりげなく縮めてくれるんです。番組にもよりますが、私のよく聞く番組では10%程度は短縮してくれます。1時間番組なら6分ですから馬鹿になりません。
節約できた時間はSetting画面の下で確認できます。
アプリの再インストールをしてしまったので控えめな数字ですが、それでも4時間節約できています。劇的に変わるというわけではありませんけど、毎日聴くような人にはとてもありがたい機能です。
Voice Boost機能は声を聴きやすく増幅してくれるものです。
Overcastは聴くための機能が素晴らしいんですよ。
アカウントが必要なわけ
無料だからって入れてみると、いきなりアカウントを要求してくるので、ちょっと嫌に思う人がいるはずです。
これにはちゃんと理由があって、Downcastなどの多くのアプリは新しいエピソードを取得するために自動的に更新チェックをしているんですが、たくさんの放送を登録している場合にはそれだけチェック・通信する内容が増えてしまいます。
Overcastでは登録した放送をOvercastサーバーで管理をし、更新情報はそこから一元取得できるので、バッテリーにやさしいわけです。
もちろん複数の端末で聴く際の同期にも役立ちます。
最大の利点がWebサイト https://overcast.fm/ での再生機能にあります。
サーバーにログインすると、アプリに登録してある放送をそのままパソコンのブラウザでも再生できるんです!!
しかも再生位置も同期してくれるので、家で聴いていたポッドキャストの続きを外出先で聴くのがシームレスに。
パソコンでもiPhoneと同じものが簡単に聴けるってのは便利です。
これはアカウント作らせるだけの理由がありますよ。
不満点
番組の追加画面は基本的にアメリカのものが表示されてます。
この一覧にないものもSearch Directoryで検索すれば出てきます。もちろん日本語でも。
ただ日本語でひっかからないこともあって、バナナマンで検索しても出てきませんがJUNKなら出てくるとか、変な癖があるようです。
URL指定で追加する方法もあるので、なんとかなるとは思いますが。
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再生速度を変更して1.5倍速で聴いたときに、15分の番組なら残り時間は10分って表示して欲しいんですが、現状では残り時間15分が1.5倍速で減っていきます。
正確な終わりの時間がわかるようになれば嬉しいんですが、Smart Speedとの兼ね合いもあって難しいんでしょうね。
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アプリはすべて英語です。
そう難しい単語はないので困らないでしょうけど、苦手な人には日本語がいいですよね。
URLスキーム
起動だけでなくコールバックにも対応しています。
overcast://x-callback-url/add?url=URL&x-success=OPTION&x-cancel=OPTION
まとめ
いままでいくらか不満があったもののDowncastの高機能さから乗り換えるほどのアプリとは出会えない日々でした。
しかしこのOvercastは期待をはるかに上回る出来でした。
他のアプリの方がいろいろ細かく設定できるんですが、快適に聴くって点を考えるとOvercastの素晴らしさが実に際立ちます。
「煩雑さ」というものがこのアプリにはありません。
ちょこっとレビューのつもりが止まりませんでした。オススメです。