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Workflowが買収されApple傘下に

  2017/03/24

Techcrunchが報じるところによるとWorkflowはAppleに買収されたらしい。
いまのところ開発者側からはまだなんの発表もされていませんが、Apple側からの確認は取れているようだし本当に起きたことなんだろう。すごいことだ。

うちのサイトでは何度も紹介してきていますが、Workflowというのは複雑で高度なバッチ処理をiOSで行えるアプリです。
プログラム知識が無くても複数の作業を1発で実行できるのが革新的なところで、用意されたアクションを並べることでコマンドを書くことなく自動化フローを作成できるという手軽さがあります。

今回の買収に伴ってアプリは無料化されています。素晴らしいアプリなので是非この機会のお試しください。

Workflow: Powerful Automation Made Simple

DeskConnect, Inc.
仕事効率化, ユーティリティ
評価: 4.5(71件)

  
ss1

※23日13時現在Workflowのサーバーが落ちているので一部機能が使えないと思われる。時間をずらしてお試しを。

このアプリがリリースされたのは2014年の12月。開発者たちはまだ若くて学生だった。
実はその一年近く前にはひな形ができあがっていて、それを見た私はとてつもなく興奮すると同時に「こんなアグレッシブなことをやるアプリはAppleの審査を通らないかもしれない」という不安を抱えたものでした。

↓これがそのプロトタイプ動画

長い長い開発期間を「まだ出ないのか」「やっぱり落とされちゃったのか?」とじりじりと待ち、ようやくリリースされた後も「初回のアップデートは審査に通るんだろうか?」とハラハラしつつ応援してきたわけですが、2015年6月Apple Design Awardを受賞したことでようやく安心ができました。またBest of 2015でも最も革新的なAppとして選ばれています。この受賞によってAppleとより近くなり、今回の買収につながる大きな転換点になったのでしょうね。

WorkflowをリリースしているDeskConnectという会社は、その名の通りDeskConnectというMacとiOSでのやりとりを容易にするアプリがまずあったのだけれど、日本ではほとんど知られることなく2月に終了してしまった。
メンバーのAriXはiPodのハッカーとして13才の頃には世界に知られる存在になっていた人物だ。同じくメンバーのNickはWWDCでスカラーシップに選ばれており、個人でもAudiblyという便利なアプリをリリースしていた。
昨年には日本人エンジニアがWorkflowチームに参加しており、今後の動向が注目されていたわけですが、まさかまさかのAppleによる買収ということで驚いています。

今後期待できること。
・多言語化
Appleの公式アプリとなれば英語以外の展開も当然期待していいと思う。

・プライベートAPIへのアクセス
これが重要。通常サードパーティーの開発者が使ってはいけないiOSの機能であっても、Appleのアプリからは使うことができる。Workflowがそうしたアプリとなってくれれば、より高度で深い動作を期待できる。
Homekitとの密な連携も面白そうだし、なによりSiriから特定のワークフローが実行できたりすれば、iPhoneだけでなくApple Watchにとっても本当に素晴らしいことになるだろう。

・Macアプリ
このわかりやすさ手軽さはMacにおいても役に立つだろう。ただしユーザーに求められている機能やアプリはMacとiOSでは異なるのでどうかなという気もする。

唯一不安なことは買収されたアプリが活かされないまま飼い殺しされてしまうことだ。企業買収においてそうしたことは多々起こってきたがこれがその不幸な歴史の一つとならないことだけを願う。

とにかくまずはおめでとうWorkflowチーム!

短時間で取り急ぎ書き上げたものなので、追加の情報が入れば追記していきたいと思う。

——

何かもうちょっと書けという圧力を感じたので少し追記しておくと、今日のアップデートでGoogle翻訳が使えなくなったとかLINEのアクションがなくなったのだけれど、これからもっとサードパーティのアクションは減ると思う。例えばTweetbotでツイートするといったものがAppleが提供するものとしてはふさわしいかというとちょっと違う。基本的にはアプリ間連携には特別なAPIを使っているわけでは無くて、公にされているURLスキームを使っているだけなので、そもそもAppleが提供するWorkflow側で用意をしてやる必要がないわけです。いまのままだと親しいアプリデベロッパを優遇するような感じになってしまうしね。

公式のアクションに用意されていなくてもURLスキームを使えば同じことができる。とはいえURLスキームを使いこなせる人はそう多くはないでしょうし、いちいち手打ちしなければいけないのはスマートさに欠けます。個別のデベロッパとの距離を保ちつつ、アクションの使い勝手を下げないためには、個別のアクションをインポート可能なモジュール形式にすることだと思う。いまのワークフローをインポートするような感じで、アクションアイテム自体も追加可能なものとすることで平等な環境が出来上がるだろう。セキュリティ面も考慮されなければならないが、追加可能なものはそれぞれのアプリに用意されたURLスキームに限ってしまえば問題にはならない。
使えるアプリはこれで大いに増えるはずだし、門は開かれる。これは個人的な希望にしか過ぎないが。
ただしWorkflowアカウントへのログイン画面に組み込まれた1Passwordの呼び出しボタンは残念ながら無くなってしまうことを覚悟しなければならない。

基本的にはサードパーティーとの距離は開かざるをえないだろうが、WebサービスならAPIを叩けば使えるし、アプリもURLスキームで連携できるので絶望的な状況にはならないと考えています。
それよりも「Hey Siri! 朝6時に○○のワークフローを実行して」なんてことができたら夢のようですよね。そこまでは無理でも、指定時間に通知を出せるくらいのことはできるようになってほしいなと願ってる。
あとはiBeacon対応もだしHomekitでのオートメーションには夢があるよね。

この記事のQRコード Workflowが買収されApple傘下に

Comment

  1. より:

    元々reliphoneさんの記事を読みworkflowをDLしたので、今回のニュースを知りすぐに覗きにきました。
    個人的には、pocketが未対応となり残念に思っております。
    URLスキームを使ってどうにかできないかは考えますが、自分の力量では難しいかもしれません…。

    とはいえ新たな機能等にも期待できそうで楽しみです。

  2. 名無しさん より:

    何を言ってるのかさっぱりなんですがこの記事は
    普通の一般人に向けて書いてるものではない、という事でよろしいでしょうか?

  3. SA-11 より:

    いつもセール記事をありがたく読ませていただいている一般の者ですが、こちらの記事も分かりにくいなんてことはないですから、大丈夫ですよ。アプリのこれまでを解説された後に今後の展望も予測されていて、分かりやすいし読みごたえがあると思います。

    ところで、この記事とは関係ないですが、ストアにてエディターズノート付きで推薦されている環境音アプリの “TaoMix Halloween” が無料になっているのに気がついたのでよろしければ。
    https://appsto.re/jp/XBcwfb.i

  4. しかさω より:

    圧力をかけるなんて酷いことをする人もいるんですねー(笑)。
    Automatorにはオリジナルアクションのインポート機能がありますので(Xcodeで作る必要があるのでいまいち誰も利用していない感じですが)、

  5. しかさω より:

    開発チームが牙を抜かれなければWorkflowでも実現の可能性はあるように思います。

  6. maxi より:

    ▼香さん
    参考にしてくださってありがとうございます。
    Pocketに関してはWorkflowのWikiのひとがそれ用のワークフローを作ってくださいました。最初の設定こそしなくてはいけませんが、そこも親切に説明してくれていますのでそちらを使ってみてください。
    新機能も楽しみにしたいですね。

    http://four-or-three.hateblo.jp/entry/2017/03/24/Workflow%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%A7OAuth2_0%E8%AA%8D%E8%A8%BC%E3%82%92%E5%AE%9F%E8%A1%8C%E3%81%99%E3%82%8B_%28Pocket_API%29

    ▼名無しさん
    すみません。ある程度わかっている人に向けて書いているつもりなので、わからない人にはわからなくても大丈夫です。

    ▼SA-11さん
    ご理解くださってありがとうございます。あと情報も。
    ハロウィン版じゃないほうはインストールしてあるんですけど、こちらはチェックしてませんでした。今日の情報に掲載させてもらいました。

    ▼しかさωさん
    何者かから ぬるい記事書いてんじゃねーぞオラァ!という圧力がかけられてしまい公式発表も無いけど泣く泣く更新しました。ひどい人もいるもんですね()
    アクションのインポートは実現してほしいですね。あともうちょっと整理しやすくなれば。
    数人の学生が集まったインディーデベロッパから世界トップクラスのIT企業ですから劇的に環境は変化しちゃいますけど、それでもなんとか頑張ってほしいもんですねぇ。

  7. 名無しさん より:

    いつも拝見させて頂いです。
    クリップボードのURLをWorkflowからiCabMobileで開く事は出来るのですが、URLタップかコピーで直接iCabで開く事は出来ないでしょうか?

    • maxi より:

      お返事遅れてすみません。
      URLタップから指定のアプリを開くのは難しいですが、長押しからならば簡単に作ることが出来ますね。URLをコピーしてからウィジェットでWorkflowを呼び出すってのでも可能です。
      ただ別のブラウザに飛ばす用途ならOpenerのほうをオススメしたいですけど。

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