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1Passwordの料金プラン解説(サブスクリプションと買い切りの違い)

 

パスワード管理アプリケーションで定番な1Passwordですが、今回買い切りとは別に月額課金プランの提供を始めました。
買いきりに関してもちょっと前からライセンスの形態が変わってきているので、この機会に買い切りとサブスクリプション両方を整理していきたいと思います。

1Password

AgileBits Inc.
仕事効率化, ユーティリティ
評価: 4(970件)

パスワード管理の定番アプリ。
ss1

 

買い切りライセンス

1Passwordは4つのプラットフォームで展開されており、iOS、Android、Mac、Windowsで別々にライセンスが必要になります。内容を順番に説明していきます。

iOS

基本無料で提供されており、ちょっとしたログイン情報であればそのままでも使えますが、より多くの情報を扱えるアプリ内課金1,200円のPro機能があります。そこで提供されるものは以下の通り。

・より多くのカテゴリ
ログイン、セキュアノート、クレジットカード、個人情報(この4つは無料でも使えるものです)
さらに、パスワード、運転免許、アウトドアライセンス、サーバー、データベース、パスポート、メンバーシップ、メールアカウント、ライセンス、報酬プログラム、無線ルータ、社会保障番号、銀行口座を登録できます。

▼左が無料版・右がPro
1password
・アイテムの詳細な設定
無料ではログイン情報にユーザー名とパスワード、URL、メモしか記録ができませんが、Proでは複数のURLや任意のフィールド、添付ファイルなどを見ることができます。(ファイルの添付にはMacかWindows版が必要)
他のカテゴリでも使えるフィールドが増える。

・Apple Watch対応
Apple Watchでパスワードやワンタイムパスワードの表示が可能になります。

・ワンタイムパスワード
TOTPベースの二段階認証を扱えるようになり、Google Authenticatorなどで使われているワンタイムパスワードをこのアプリで管理できるように。

・フォルダとタグ
カテゴリに分類されている情報をフォルダやタグで整理できるようになります。

・複数の保管庫
パスワードの保管庫を複数切り替えて使えるようになります。プライベートと仕事関係で分けるとかですね。

 

Android

30日間はフル機能での無料トライアルが可能だが、機能的にはiOSよりもかなり限定されているとの話。
その期間が終わるとアイテムの追加や編集といった基本的な機能も使えなくなり、すでにあるアイテムの読み出し専用になってしまうようです。継続利用にはPro機能が約1,200円で提供されています。

 

Mac

Mac版はAppStoreで販売されているものと、デベロッパの直販があります。
MacAppStoreでは7,800円で、直販では64.99ドルで販売されています。ライセンスはWindows版と共通。
OS X Yosemite以降に対応。

 

Windows

デベロッパの直販のみで64.99ドルです。ライセンスはMac版と共通。
Windows 7以降に対応。

かつてはWindowsとMac版が直販でそれぞれ50ドルくらいで、別々に買わなければいけませんでしたが、いまは1つのライセンスでWindowsとMacの両方が使えるようになっています。どちらかしか使わないという人には高くなってしまったのは残念ですね。Macを持っていないので試せませんが、ライセンスが共通化したのであれば過去にWindows版を購入したライセンスがMacでも使えるようになっている可能性があるかもしれません。試せる人がいたら教えてください。

ライセンスは将来的にメジャーアップデートで買い直しになる可能性があります。(※1)

 

サブスクリプションライセンス

1ユーザー、2.99ドルから。
月2.99ドルと書かれていますが、それは年額一括払いの月割換算であって、実際には年36ドルと考えた方がいいでしょう。月払いも選択できますがその場合には3.99ドルになります。

買い切りモデルではそれぞれのプラットフォームごとにライセンスが必要でしたが、今回導入されたサブスクリプションライセンスは1契約ですべてのプラットフォームアプリが使えるようになり、iOSやAndroidのPro機能も自動的にアンロックされます。Mac、Windows、iOS、Androidに加えてWebでの管理もできるようになりました。

▼Web版1Password
1password
これによりLunuxやChrome OSなどでもデータを参照できるようになったわけです。

またファイルやパスワードのヒストリー復元機能も備えた1GBのセキュアなクラウドストレージが提供されます。これまでと違いパスワードを独自のサーバー上で管理するということで安全性が心配になると思いますが、これまではユーザーが設定するマスターパスワードのみで暗号化していたものを、さらに128ビットのアカウントキーと組み合わせて暗号化するように強化されました。(アカウントキーはサブスクリプション登録時に発行されますので無くさないように保管してください)

複数のデバイスで使っている人には初期投資を安く抑えられますし、買った直後に新しいものが別アプリとしてリリースされ買い直しになるという悲しい事態を防げるメリットがあります。そろそろ新しいのが出そうだから買い控えるというのはユーザーにとってもデベロッパにとっても良くないことでしたから、その心配が解消されたのは大きなメリットだと思います。

家族向けの1Password Familiesというプランもあり、こちらは5ユーザーが使えて年60ドル(月4.99ドル)、1ユーザー追加で+1ドル/月です。Familiesプランにはファイルやパスワードの共有機能、ユーザーごとのパーミッション設定、アカウント復旧などの機能が追加されます。

気を付けなくてはいけないのが、このサブスクリプションはAppStoreで支払いができるわけではなく、デベロッパと契約するということです。支払いはクレジットカードのみになりますから、かなり心理的なハードルは上がってしまいます。

 

いったいどっちを選べばいいか

すでにMacやWindows版のライセンスをお持ちの方は継続して利用できますので、焦ってサブスクリプションを契約する必要はありません。今後別アプリとして有償のアップデートが行われた時に検討すればいいでしょう。
これから使ってみようという方で、複数プラットフォームの端末で利用したい方、有償アップデートが心配だという方はサブスクリプション契約をするといいでしょう。iPhoneのみ、Androidのみでしか使わないという方は高くついてしまうかもしれませんので慎重にご検討を。

個人向けサブスクリプションの立ち上げを記念して9月21日までに登録をすると6カ月間無料で使えるキャンペーンを行っています。
登録は↓こちらから。
https://start.1password.com/signup/team?type=I&c=JUST4ME
無料登録に必要なのはメールアドレスのみで、お試しにはクレジットカードなどの登録は必要ありませんので気軽に使えます。

買い切りの方を選ぶという方は直販の公式ストアでMacPowerUsersというクーポンコードを使うと20%オフで購入ができます。
公式ストア → https://agilebits.com/store

 

おわりに

既存のユーザーは今までと変わらずに使うことができる。新規ユーザーには支払いの選択肢が増えたということでいまのところ悪いことはありません。

ソフトウェアのアップデートにはお金がかかるものだということを理解していても、実際に毎月支払うというのはやはり抵抗があるものです。私だって買い切りの方が気持ち的に楽です。1Passwordはバージョン4から5、6と無償アップデートを重ねてきましたが、今後サブスクリプションへの移行を推進していくのであれば、いずれまた有償アップデートを行うことになるでしょう。余計なお金がかかるのは嬉しくはないですけど、バージョン4が出たのは2012年ですからそろそろ覚悟を決めておくべきなのかもしれません。
とはいえ、安くない額を支払うのであれば、いつまでも微妙なWindows版をいいかげん正式リリースしてほしいし、日本語での情報も用意してほしいもんです。これだけの規模なのに日本語対応していないのはちょっと怠慢ですね。私がサブスクリプションに移行するとしたらせめてそれが解消してからかなと思います。

AgileBitsがいずれサブスクリプション1本に絞るかという可能性についてはあまり無いと考えます。AppStoreはスマホユーザーの入り口としてとても優秀で、課金システムもわかりやすい。対してスマホユーザーを自社サイトでの課金まで引っ張ってくるのは相当に難しいので、自社のサブスクリプションのみでいくというのは現時点で考えにくいかと。
Appleのエコシステムに乗っかってアピールするのも、新規ユーザー獲得には大事ですからね。

そういえばWindows版の1Passwordを使ってて、ブラウザでCTRL+¥のショートカットキーを押すとフォームに自動入力してくれるって超便利な技をずいぶん後になるまで知らなかった。初めて使ったときはびびりました。まだ知らない人がいたら試すといいよ!

 

参考

※1
AgileBits Software Licenses
Upgrade Policyを参照

―――

AgileBits Blog | Introducing our new 1Password subscription service — get 6 months free!
今回の発表について書かれた公式ブログ記事。

Pricing – 1Password
サブスクリプションで提供される機能が一覧で見られます。

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Comment

  1. しかさω より:

    3年以上前にサイト直販で購入したバンドルライセンスですが、ライセンスの再発行をしてみたところ 、Mac用のライセンスファイルが一つ、Windows用のキーコードが一つ発行されました。
    MacのライセンスにWindowsのキーコードが付いてきたり、WindowsのライセンスにMacのライセンスファイルが付いてきたりはしませんでしたので、使い回しはできないように思えます。

    • maxi より:

      Mac版はコードじゃなくてファイルで認証するとは知りませんでした。
      それじゃあ使いまわしはできそうにないですね。
      ご報告ありがとうございます。

  2. 名無しさん より:

    実はWindows Storeにもあったりする
    機能が限定的だけれども。

    • maxi より:

      補足ありがとうございます。
      Windowsストアはライセンスが買えるわけではないと思ったので今回は紹介から外させてもらいました。
      もしライセンスを買えるとしたら申し訳ないです。

  3. 名無しさん より:

    WinPCを初期化して1Password6を導入してみたのですが
    ライセンスキーの入力項目が消えたようなきがするのですが
    1Passwordアカウントのメールアドレスと照合して確認しているのでしょうか?

    • maxi より:

      1Passwordアカウントを作られたのでしたら、それはサブスクリプションの登録をして、そちらのライセンスが使われているということだと思います。
      買い切りのまま使うのであればアカウントを作る必要がありませんから。

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