アプリ開発者はつぶやきます。
「ストアにレビューを書いてください」と。
けれど、書く人は1%もいないでしょう。
我々はサービスにお金を払います。
電車、喫茶店を使うたびに。
アプリの多くは買い切りです。
何度使っても、追加の料金はかかりません。
革靴もまた買い切りです。
けれど、手入れをしなければ痛んでダメになってしまいます。
そう、私たちは毎日使うアプリを、大切な革靴のように考える必要があります。
ブラシをしてクリームを塗りこむ代わりに、ストアで★を贈る。
それは靴の手入れより、ずっと簡単なことです。
開発者は時にはアプリ内でも「レビューを書いてください」という画面を出してきます。
あるユーザーはそれに怒り「レビューを求めるアプリには★1のレビューをつけてやる」と宣言しました。
もちろん頻度が高ければうざったくもなるでしょう。
しかしなぜ何度もレビューを求めてくるのか。
それはAppStoreの仕組みに由来します。
200のいい評価を集めたアプリでも、アップデートをしたら最新の評価が0にリセットされます。
アップデートをしないアプリには星がどんどん蓄積されて、かたや頻繁にアップデートを重ねるアプリは毎回「評価がありません」に戻されてしまうのです。
そのせいで、めったにアップデートをしないアプリが高評価に見え、頻繁にするアプリが低評価に見えてしまいます。
ユーザーはレビューがないアプリより、たくさんあるアプリを選びます。
売れないアプリは死んでゆきます。
改良を重ねれば重ねるだけ表面的な評価が消える。
アップデートが多いほど損な状況が生まれています。
開発者がレビューを継続的に求めているのはこのためです。
私たちユーザーは★を付けるだけで、その労力に応えることが出来ます。
海外で毎週金曜日にレビューをしようという運動が起きました。(The Rate Friday Initiative)
不具合が出たときに不満をぶちまけるための評価するのではなくて、もっと日常的にレビューをするように。
毎日通う飲食店は気に入ってるから通っているはず。
なのに特別おいしい時とまずい時だけそれを伝えるんですか?
アプリはどう?
ユーザーは毎日使うものであれば、定期的なメンテナンスをすべきです。
革靴にはブラシを、いいアプリには★★★★★を。
今日は金曜日。