このアプリがすごい No.21 OneShot for Screenshots – スクリーンショット共有アプリ

スクリーンショットにハイライト入れるだけで何がすごいんだと思いきや、実装方法がじつにスマート。

 

OneShot for Screenshots

Ian Ownbey
評価: –

広告なしの無料アプリです。
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このアプリでできること

1. 切り抜き
2. テキストのハイライト
3. 背景色の変更
4. スクリーンショット画像からソースを検出
5. Twitterに投稿

これだけ。

 

スクリーンショットをシェアしよう

このアプリで扱えるのはスクリーンショットのみ。
起動したらスクリーンショットの選択画面しか出てきません。扱えるのは縦向きのスクリーンショット。
OneShot
使いたいスクリーンショットを探して選択します。

すると、必要ない部分を削るクロップ画面に。
OneShot
必要なところだけ選択したら、下にあるHighlightボタンを押します。
OneShot
クロップが反映され、紙をちぎって一部を切り出した感じにしてくれていますね。
そして文字のハイライトができるようになります。
OneShot
スクリーンショットというのはただの画像なので、普通であればフリーハンドでラインを引けるだけなはず。
しかしこのアプリのハイライトはフリーハンドではなく、文字列を認識して文字選択をするようにラインが引けるのです!

マジですか。

驚きは置いといて、次にBackgroundに進みます。
OneShot
画面下部の四角い枠内をタップするだけで背景色が自在に変えられます。
気に入った色が見つかったらnextを。

するとシェア画面になりますので、ここでツイートを書いて投稿という流れ。
OneShot
このとき画面中央にあるSelect an article sourceという部分がでたらめなことを憶えておいてください。

でたらめなので、ここではコピーしてあるURLを使いました。
Use copied URLをタップするとクリップボードのURLを画像と一緒に添付してくれます。

実際のツイートは↓こんな感じになります。

見やすくてなかなかいいですね!

 

Select an article sourceはなぜでたらめか

先ほどのシェア画面ではSelect an article sourceに関係のない記事が提示されていました。
なのでURLをコピーして使っていたわけですが、ここも実はすごいことをやっているんです。
たとえばこの1Passwordのアップデート文を共有してみましょう。
OneShot
するとSelect an article sourceにちゃんと1passwordのAppStoreのURLが出てきたのがわかるでしょうか?
OneShot
このアプリ、そうとはわからぬようにOCRをかけてバックグラウンドで該当する記事を検索しているんですよ。

最初の例でSelect an article sourceがでたらめだったのは日本語だったから。
英語圏のアプリですし、OCRで日本語を読んでくれないのは仕方のないところですね。これは日本製のアプリでも難しいところです。

スクリーンショットに注釈をしてシェアするだけなんて平凡なアプリのようですが、触ってみるとじつにスマートな実装をしている。
なんで無名なのこのアプリ?

 

OCR処理

もう一度言うけど、使っているのはPDFじゃなくてただのスクリーンショットですからね。
通信量を見てもスクリーンショットをアップロードして処理している感じではなく、スタンドアロン処理です。
オフライン状態で試してもしっかりと画像内の文字列を認識して1文字単位で選択ができるようになっています。

クロップ~ハイライト工程でOCRを行い、ネットがつながっていればOCR内容で検索をして該当記事をリストアップしてくれる。
文字が多いスクリーンショットだとハイライト工程で少し待たされる感じがあるのはOCR処理に時間がかかるせいでしょう。
文字が少ないと待たされません。

 

まとめ

初めて使ったときは何が起きてるのかわからなかったくらい驚かされました。
OCRをかけているとは思えないほどスムーズに動いて、ユーザーに作業を感じさせないんですから。(もちろん端末の処理速度にもよりますが)

スキャナアプリでもないのにOCRを内蔵していて、それと気づかせないほどのスマートな機能を提供しているんだから素晴らしい。
OCRが付いていたらもっといろいろなことができるでしょうけど、余計な機能を足さずにやりたいことを実現するための必要最低限のことしかしていない。
なかなかできないことです。

近頃では気になる記事があったときにURLではなくスクリーンショットでシェアする文化があると話題になっていましたが、たしかに140文字制限のTwitterでは画像の方がずっと情報量も多く伝えられるという利点があります。
問題点は画像だけではソースがわからなくなってしまうこと。
その問題を解決するスマートな方法がこのアプリにはある。

日本語の文章や写真などのスクリーンショットでは完ぺきとはいきません。
けれども、このアプリのやり方は実に見事だと思うんです。

ぜひ一度お試しを。

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