Google CardboardとiPhoneでお手軽3D VR体験をしてみた

Oculus RiftやSamsung Gear VR、Nintendo VirtualBoyなどの登場によりバーチャルリアリティへの熱が高まる昨今ですが、一般家庭に普及する段階にはなく「凄そうだなー 試してみたいなー」という域を超えません。

そんな中で手軽にVR体験できるのがGoogleの提供するGoogle Cardboardという装置。
Google Cardboard
Google Cardboard
段ボール製の簡易スコープで、スマホをセットして覗くだけというシンプルなもの。価格も1,500円程度で購入できます。

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Google Cardboard I/O 2015(ハコスコ製)仕様

対応サイズは130以上 x 75 x 10㎜

対して、iPhoneのサイズは以下の通り。
123.8 x 58.6 x 7.6mm – iPhone5s
138.3 x 67.1 x 7.1mm – iPhone6s
158.2 x 77.9 x 7.3mm – iPhone6s Plus

5系だと少し小さい。
6だと載せた時にしっくりきます。
Plusのサイズだと3㎜ほど大きいですが、なにせ段ボール製なので多少曲げてやれば問題ない気もします。

参考になるかはわかりませんが3GSを載せてみると↓こんな感じ。
Google Cardboard
やはり2まわり小さい。

これまでのGoogle CardboardはNFCを使ってアプリを起動できたり、磁石を使ったトリガーでアプリを操作していましたが、今回紹介するのはそれのアップデート版。
より簡素化(いい意味で)され、操作には磁石ではなく電導性素材を使ったとても原始的な方法が採用されています。
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銀色の部分が電導性素材でして、カメラのシャッターを切るようにボタンを押すと、それと繋がった中央の銀色部分がスマホの画面に当たり、タップ判定されるという作りです。
端末によっては上手く反応しないという磁石式の弱点を克服し、機種を問わずに使えるようになりました。

素材は簡素なものですし、Googleは設計図を公開しておりますので、実は自分でも作れます。
しかし焦点距離の合うレンズを調達することや手間を考えると買った方がいい。

正直言って平行法と交差法での立体視をできたためしがないので不安でしたが、これは1分ほどでしっかりとした立体に見えるようになりました。

ちなみに折りたたんで専用ケースに入れるとこんな感じ。
Google Cardboard
組み立てはマジックテープを使った3ステップだけです。

 

対応アプリ

Google Cardboardという公式アプリが出ています。

Google Cardboard

Google, Inc.
評価: –

  
ss1

体験できるのは3Dで博物館などを見ることのできるExplorer、お面やオブジェなどを360度自由に眺め回せるExhibit、パリのエッフェル塔から3Dのストリートビュー体験のできるUrban Hike、3DCGがグリグリ動く万華鏡Kaleidoscopeの4種類。

段ボール製の箱にスマホを入れて覗くだけなので、正直言ってあまり期待はしてませんでしたが、これが面白い。
自分の向いたところに追従してくれるし、360度立体なんですから臨場感がある。
スペースシャトルエンデバーの格納庫とかちょっと感動しちゃいます。
Google Cardboard
この写真を見ても全然わからないでしょう?
こればかりは体験してみないと伝わらないと思います。きっとOculusなんかもそうでしょうね。もどかしい。
こんな段ボールの箱で何かが変わるのかよ?と懐疑的だったのが吹っ飛びました。

もちろん難点もあって、近距離のスマホをレンズで拡大表示するためRetinaであっても解像度不足に思えてしまいます。もっと解像度が欲しいと思ったのは6を買って以来初めてです。
また収録されている内容は多くはないので15分もすれば飽きてしまうことでしょう。

他にも対応アプリはあってNYT VRというアプリを使うと全天球撮影のドキュメンタリー動画を見ることができます。

NYT VR – Virtual Reality Stories the NYTimes

The New York Times Company
評価: –

  
ss1

これも本当に新鮮な体験。自分で自由に視点を変えられるドキュメンタリーなんて見るたびに違った発見が出来そうでワクワクします。
こちらは全天球映像をVRで見られるだけで、3D映像ではありませんけど、やはり面白い体験です。

対応アプリはまだ少ないですが、他にも3D映像はいろいろありますよ。

 

まとめ

VRを手持ちのiPhoneで体験できる。
そしてその体験はスマホをかざしてみるだけの星座アプリなどのARとは別次元の没入感をもたらしてくれます。

先月5日、GoogleはAndroid版YouTubeアプリで360度の3D VRをサポートしました。
iOSではただの360度パノラマ動画しか見ることができませんが、AndroidはYouTubeでGoogle Cardboardを使った動画鑑賞ができるんです。

それiOS版を対応させない理由がないよね!
Androidが対応したってニュースが流れた時にはGoogle Cardboardが完売してしばらく買えませんでした。

iOS版が来たらみんな飛びつくことでしょう。
現状では本当にすぐに飽きるけど、YouTubeが対応したら一気に楽しくなると思うよ。

1,500円でできるVR体験。
物好きな人はぜひ。
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設計図などはこちらから
Google Cardboard – Google

AndroidにはVR撮影ができるカメラアプリも先週公開しており、GoogleのCardboard推しが見てとれます。
Google、スマホでVR写真が撮れるアプリ「Cardboard カメラ」を公開 -INTERNET Watch

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