Unread version 1.5アップデート

RSSリーダーのUnreadがアップデートをし、1Password、iPhoneのランドスケープモード、シェアシートなどに対応しました。

Unread: RSS News Reader

Supertop
評価: –

無料で50記事までの試用ができます。
iPad版もあります。
ss1

かつてほど勢いのなくなってしまったRSSリーダーの中でも、将来性のあるアプリなだけに嬉しいアップデートです。

しかし悲しいのはReadabilityに対応したこと。

UnreadはもともとJared Sinclairさんが個人で開発をしていたアプリでした。
それをCastroやTokensなどで知られるSupertopが引き継ぐという形で今日に至ります。
双方にとってハッピーな組み合わせだったと言えるでしょう。

Readabilityは部分配信しかしていないRSSフィードでも全文取得して手軽に読めるので、とても人気のある機能・サービスです。
サイトの無駄な部分を表示せず、文章だけの読みやすい形に整形してくれるんです。

しかしそんな需要のあるサービスでもJaredさんは対応しないと明言していました。
サイトを訪れることもなく、広告をカットしてしまうようなやり方はフェアじゃない。書き手にちゃんと収入があることが重要だ、と。
Jared Sinclair | Blog | Why Unread Will Never Have a Readability View
↑ 以前にも紹介したことのある記事ですが、とてもいい内容ですのでぜひ読んでみてください。

ほとんどの場合サイトにおける広告は唯一のビジネスモデルであり、その広告を、書く側が継続するために必要な収入を奪ってはいけない、ということまでしっかり考えてアプリを作っていたんですから本当に偉いですよね。

作り手がSupertopに変わった以上、方針が変わるのも仕方がないことです。
けれど、作り手の哲学がこもったアプリの大切な魂の部分まで変わっていくようで、少し寂しい。

Readabilityはとても便利に使われるサービスだし、Unreadもいいアプリです。
どちらも否定するようなものではありません。

ただ、便利さを優先するよりも、守るべきものを貫いた、
消費する人よりも創造する人を守ろうとした彼の考えは、心の隅に忘れないように刻んでおいてほしいのです。

コメントを残す