使い方がピンとこない方がまだそれなりにいらっしゃるということなので簡単な利用方法を。
今回はブラウザから別のアプリを呼び出すやり方について。
WorkflowをブラウザからExtensionで起動するとURLが渡されます。(※Extensionの種類をURLsに限定した話です)
これでやることと言えば基本的にこの2つ。
・URLからサイトの内容を取得する
・URLを加工する
今回はURLを加工することでアプリ間連携を実現します。
基本のお話
まず知っておいてほしいのは、iOSで https://reliphone.jp/ というURLを開こうとすると基本的にSafariが起動します。
http:というURLスキームがiOS側によってSafariに割り振られているためです。
(AppStoreやマップを開くためのリンクは例外で、http://で始まってはいますがホスト部分によってそれぞれのアプリが起動します。あと内蔵ブラウザも例外です。)
さてhttp://というURLスキームではSafariが起動してしまう。
Safariではなく別なアプリで開くためにはhttpという部分を変えてやる必要があるわけです。
Workflowを使うとそれが簡単に行える、というのが素晴らしい点の1つです。
では実際にやってみましょう。
URLを加工してアプリを起動する
例としてニコニコ動画のURL扱いますが、これは他のURL/アプリでも応用出来る汎用的なやり方ですのでしっかり把握しといてください。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5471272
さて、これをニコニコ動画プレイヤーで開くためにはどうすればいいか。
iNico2を使うのが最も簡単で、inico2httpというURLスキームがありますので、それに合わせて加工してやります。
実際のワークフローだとこういう形です。
inputがブラウザからWorkflowに渡されるURLで、その前にinico2を付けただけ。
inico2http://www.nicovideo.jp/watch/sm5471272
↑こういった形で出力されるので、最後にOpen URLで開くという流れです。
これをどう使うか。
ニコニコ動画のリンクをSafariやTweetbotなどで見つけたら、ページを開くかリンクを長押しして、ExtensionからWorkflowを実行。
これでURLの動画をiNico2で開いてくれるようになったわけです。
これが最も基本的な使い方。
URL構造を維持したまま他のアプリで開く
このやり方は他のアプリにも応用ができます。
URLをGoodReaderで開こうと思ったらhttp://をghttp://に、
1Passwordで開きたいならophttp://に、Sleipnirで開きたいならshttp://にすればいい。
他にもURL構造を維持したまま開くことのできるアプリはありますので探してみてください。
しかしxxhttp://という形式でないとこのやり方は使えません。
例えばPixivのページをPixittiというアプリで呼び出すにはhttp://の部分をpixitti://に置き換えてやる必要がある。
この時に使うのがReplace Textです。
ここではFind Textにhttp://を、Replace Textにpixitti://を指定するだけ。
あとはOpen URLでそのURLスキームが実行されます。
これでPixivのリンクをPixittiで開けるようにもなりました。
同様にYouTubeのリンクを公式アプリで開きたいのであればhttp://をyoutube://で置き換えればいいし、WikipediaをWikipanionで開きたいのであればhttp://をwplink://で置き換えればいい。
先頭のスキーム部分だけ変えれば、構造を維持したまま他のアプリで開くことが出来るんです。
URL構造を分解したURLスキーム
他のニコニコ動画プレイヤーでは、URLの構造が違うためにちょっと工夫が必要になります。
元のURL
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5471272
SmilePlayer2
smileplayer2://id/sm5471272
nicoli
nicoli://sm5471272
共通するのはsm5471272なので、それを取り出すために、まずはhttp://www.nicovideo.jp/watch/の部分が邪魔なのでReplace Textで消してやります。
そうするとsm5471272だけが残されるので、あとは上の形に合わせて先頭にURLスキームを足してやるだけ。
もちろんこのやり方だけだとnico.msの短縮リンクや、sp.nicovideo.jpなどのリンクには対応できませんので、全部に対応するためにはまた違ったやり方を使う必要があります。
今回はURLに文字を足す、URLの一部を置き換えるというシンプルな使い方に絞って説明させてもらいました。
まとめ
URLにちょっと細工するだけでExtensionから他のアプリを簡単に呼び出せるというのが今回の内容です。
しかしそれだけならブックマークレットでも出来たわけですが、WorkflowのいいところはExtensionに対応していればTweetbotやReederなどのブックマークレットが使えないアプリからでも呼び出せるのです。
そして初心者にもそう難しくはない。
Workflowがあれば、Safariで開くしかなかったURLを自分の使いたいアプリで簡単に開けるようになる。
FlashのあるページをPuffinで開いたり、動画のURLを直接nPlayerで開いたりね。
(Puffinの場合はhttpをpuffinに置き換え、nPlayerの場合は動画ファイルのURLをnplayer-httpとすれば使えます)
さて、今回はURLを加工してブラウザなどから他のアプリを呼び出すという内容でしたが、明日はまた違った活用方法を実際のワークフローと共に解説していきたいと思います。