物書堂 小学館ランダムハウス英和大辞典 – 使い勝手やURLスキームなど

すでに小学館から発売されていたランダムハウスですが、辞書に大変定評のある物書堂さんからも発売されましたので購入してみました。

小学館 ランダムハウス英和大辞典

6,400円 → 3,800円
販売: MONOKAKIDO Co. Ltd.
評価: –
iPhone/iPadに対応


発売記念セール中です。
ss1
App


ちなみに小学館名義で出ているものはHMDT(大辞泉などで有名)が作っています。

ランダムハウス英和大辞典

6,400円
販売: SHOGAKUKAN INC.
評価: 4(64件)
iPhone/iPadに対応


どうしても比較が必要になるので、両者の比較をメインに書いていきます。辞書の内容については最後の方に。
以下こちらをHMDT版と呼びます。

 

HMDT版との違い

 

画面

まずiPhone6/6+対応しているのが大きいです。

HMDTの方はすでに一年以上更新が無く放置されていますし、4インチ対応もiPhone5発売から一年以上経過してようやく対応したくらいで、4.7や5.5インチ端末で使うにはキーボードも大きいし残念な感じが漂います。

HMDT版は画面全体を使えていない上に、文字サイズ変更の設定もありませんから見渡せる内容が少ないです。

物書堂版は一覧文字サイズと本文文字サイズが変更できる上に、フォント変更がありますし、画面もキーボードも最適化されています。

 

容量・音声

インストールサイズがHMDT版833MBに対して、物書堂は467MB。

HMDT版はこもったような圧縮されまくった音声でしたが、驚いたことにサイズの小さな物書堂の方が音声が明瞭でして、比較するとかなり聴きやすいんです。
イントネーションの細部まで勉強したい場合には圧倒的に物書堂が素晴らしい。比較すると全然違います。
ちなみに元の音声自体は同じもので、圧縮が異なるだけです。

 

履歴・ブックマーク

HMDT版は履歴の一括削除しかできなかったのに対して、物書堂は選択して削除ができます。

ブックマークもHMDTは追加した順で並ぶだけで手動入れ替えくらいしかできなかったのに対して、物書堂は見出順、日付順、手動並び替えのできるカスタムと3種類あります。
ただ羅列されるだけではなくて、整理してくれるおかげでブックマーク機能をようやく活用できそうです。
このあたりはウィズダムなどと共通ですね。

 

検索

HMDT版が前方一致しかできなかったのに対して、物書堂版は前方・後方・完全一致での検索ができます。

さらに目玉機能としてパターン検索が追加されてまして、これが非常に素晴らしい。
単語の一部分だけでもしっかり候補表示してくれます。
「dの次はaだったかiだったかなぁ?あとrが入ってた」くらいの記憶でも検索できる便利さ。
アナグラム検索も面白くて、internetと入力するとrenitentというアナグラムが出てきます。クロスワードに困ったら便利そう。

検索でヒットしない単語については同社の別アプリで検索することもできるのが嬉しい。
ランダムハウスでヒットしない単語はコリンズで検索なんてことがスムーズにできます。

iOS8のExtensionにも対応しているのでSafariなどから直接呼び出すこともできます。(呼び出したページにブックマークボタンがあるといいんだけどね)

 

連携

HMDT版は基本的に連携が無いと思っていていいです。

URLスキームの詳細が公開されていないため、検索ランチャーを使うのにも検索ハブやMyFindのようにアプリ側で対応している必要があり、使い勝手は良くない。
辞書間連携も無く、同社の大辞泉やプログレッシブ英和との連携もない感じ。
プログレッシブはOALDと大辞泉に飛べるようにする前にランダムハウスと連携すればいいのに。

物書堂版はURLスキームもあり(もちろんコールバックできます)、辞書間連携もウィズダム、コウビルド、コリンズなどの同社アプリがインストールされていれば単語長押しからジャンプができます。

 

URLスキーム

まだ物書堂のサイトには掲載されていないようなので載せておきます。

mkrhej://jp.monokakido.RHEJ/search?text=検索語句&src=コールバック先URLスキーム&srcname=コールバックアプリ名

公式な仕様はこちらでご確認ください。
辞典Appで検索 | iPhone | 物書堂

 

まとめ

使いやすさも見やすさも聞き取りやすさも大幅に向上した物書堂版は非常にオススメできる出来栄え。

HMDT版を持っている人間としては高い金を払ってまで乗り換える必要があるかという悩みがあるでしょうが、iPhone6/6+を使っている方であれば相当快適になるので検討の余地はあります。
あとQuicka2やSeeq+などの検索ランチャーで使いたい方、URLスキームでいろいろやりたい方には乗換えた方がいいですよ。ストレージ容量が少ない人も。

しかしなんでHMDT版はURLスキーム公開してないんだよ……
(起動だけならshogakukanrandomhouse:で可能ですけど)

結局辞書の内容が良くても使い勝手が悪いと死蔵してしまうので、URLスキームでの検索ができて辞書間連携もある物書堂ランダムハウスには価値があります。

ちなみに内容はというと、ランダムハウス第2版というのは少し古い辞書になりますので、学習用のメインは他の辞書を使い、それに載っていないものを補う形で使うのが良いです。
しかし語源が載っているのがとてもありがたくて、よく語源を目当てに使います。
根っこの意味から把握しておくとつながりをイメージしやすくて、単語も覚えやすいんです。

例えば塩(Salt)って単語の語源からサラダ(Salad)、給料(Salary)と繋がっていく感じ。



これが辞書を読む楽しさだなと改めて感心します。良い辞書です。

HMDT版で満足しているなら無理して乗り換える必要はないです。
高いですからしっかり使いまくって下さい。
でも、もっと快適に使いたいって方はセール中に買っておくといいですよ。

パターン検索はウィズダム2にも載っていない、現時点ではランダムハウス限定の機能ですからちょっと優越感あります。

 
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