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Studio NeatとThe New Glifのこと

 

Studio NeatというTom GerhardとDan Provostの2人のデザイナーによるものづくりプロジェクトがあります。知っている人はいるでしょうか?知っている方はそこまで多くないと思いますが、なかなか面白いものを作っている人たちです。今回はそのStudio Neatのことを紹介していきたいと思います。

 

どんなものを作っているのか

2010年にGlifというiPhone4用の三脚アダプターをクラウドファンディングのKickstarterに送り出します。

▼初代Glif
glif
iPhone4にピッタリサイズではめるだけ。とてもスマートで、しかもスタンドにもなるという画期的なアイテムでした。私も欲しかったけど3GSユーザーだったので指をくわえて見てました。

彼らは他にもアプリを作っています。中でもSlow Fast Slowという動画内での再生速度を変更できるアプリは実に秀逸で、私もよく使用しています。一部のシーンを2倍速で、ここは0.5倍速でなんて緩急をつけるのが直感的に行える素晴らしいアプリです。

Slow Fast Slow – Control the Speed of Your Videos

Studio Neat
写真/ビデオ, ユーティリティ
評価: 4(5件)

もともとは有料のアプリでしたが2014年11月、突如として完全無料アプリ(アプリ内課金も無し)になりました。

それだけなら無くはない話ですが、面白かったのはそこからの話でした。彼らはGlifなどのハードウェアを売るほどにはアプリで儲けを得られていないことを明かしつつ、それがどうあるべきかについて語りました。(※1)
有料アプリとして続けるか、サブスクリプションにするか、無料アプリに変えてアプリ内課金にするか、無料アプリで広告を付けるか。でも彼らの選んだのはそのどれでもなかった。Slow Fast Slowなどのアプリは完全に無料のアプリとして提供することで、それをStudio Neatの作るハードウェアの宣伝として活かそうと。ちゃんと収益の上げられるハードウェアプロダクトを主軸に据えて、アプリはそれを補助するものとして捉えたのです。
これは実に面白いことで、物作りとアプリ開発の両方ができる人は少なく、真似しようと思ってもなかなかできるもんじゃありませんが、彼らはそれでうまくいっているようです。

Slow Fast Slowは動画を編集するアプリで、GlifはiPhoneで動画を撮影するのに役立つハードウェアですからいい組み合わせです。

彼らはその後Highballというアプリもリリースしました。カクテルのレシピが詰まったアプリで、ずいぶん畑違いのものを出してきたなと首をかしげたもんですが……。

Highball – Share and Collect Cocktail Recipes

Studio Neat
フード/ドリンク, ユーティリティ
評価: –

しかし、アプリだけではなく彼らの作るモノを見ると、なるほどなと思えてくる。

カクテルなどに使える氷を作るNEAT ICE KIT。これはウィスキーなどに嬉しい透明氷とカクテルに使うクラッシュドアイスも一緒に作れるキット。ほしい!
NIK

グラスの周りに塩や砂糖をまぶすCOCKTAIL RIMMING TRAYもカクテルづくりに便利な製品。
rimming

SIMPLE SYRUP KITもカクテル用のシロップを自宅で作成するのに役立つものですね。
syrup

日本からだと英語だし、海外からの配送だしでちょっとハードル高めなのはもったいないですけど、これ国内だったら即ポチってる人もいるんじゃないでしょうか。
こういうのいいよねぇ。もし大手のiPhoneサイトをやっていたらこういうのを輸入販売したかった。

 

新しいGlif

さて、本題。
Studio NeatはいまKickstarterで新しいGlifを発表しています。(※2)
これで3代目。

でもまずは2代目を紹介しておきましょう。六角レンチでサイズ調整が可能になった2代目Glif。

▼2代目Glif
glif2
工具こそ必要ですが、2代目は4S以外でも使えるようになったというのが大きな変更点でした。

そして新しいThe New Glifはこれで3代目。工具不要でサイズ調節が可能になったものです。

▼The New Glif
Glif3
見てみるとなんていままでこれが無かったんだろうというくらい実にシンプルなロック機構。

▼ロック機構
Glif3
(多くの場合において、なんでいままで無かったんだというものは、無いにはそれなりの理由があるものなので実物が届くまで過大評価をしないように心がけたいところです)

それ以上に心惹かれるのが三方向に配置された三脚穴。
▼縦・横使用例
Glif3
これにより横位置だけでなく、縦位置でも三脚固定ができるというのが珍しい特徴。なかなか無いですよねぇ。

しかも1つを三脚に使っても、あとの2つを他のアクセサリに使うことができるんです。

▼三脚穴をすべて活用した例
Glif3
スマホ用の三脚アダプターって微妙なものが多くて、いつもいいものがないかなーと探していたのですが、ManfrottoやVelbonなどの有名メーカーでもなかなか決め手に欠けるものしかありませんでした。しかしこのThe New Glifはかなり理想的に見えます。
価格は25ドルで、木製ハンドルとストラップがセットになったものは50ドル。私はせっかくなのでハンドルとストラップ付のセットにしましたが、送料を入れると60ドルと安いわけではありません。しかし国内で手に入るものにあまり魅力的なものはありませんし、なによりStudio Neatを応援するいいチャンスと思い参加してみました。

クラウドファンディングって玉石混合で、ただ中国の製品に名前を付け変えただけのものや、到底実現不可能と思われるものまであって、普段はあまりオススメしていません。けれどこのStudio Neatにはこれまでちゃんと作り上げてきた実績があるし、ちゃんと製造も現実的な製品ですから話は別です。

あと数日でKickstarterでのキャンペーンは終了してしまうので、気になった人はぜひチェックしてみてください。
あとSlow Fast Slowはお気に入りのアプリのひとつですからこちらもお試しを。

注目ですよ、Studio Neat。

 

参考

※1 Slow Fast Slowをなぜ無料にしたかを書かれている記事。面白いです。
A New Business Model For Slow Fast Slow | | Studio Neat Blog

※2 The New GlifのKickstarterページ。これを書いている時点であと5日。
The New Glif: A Tripod Mount for Smartphones, Redesigned by Dan Provost & Tom Gerhardt — Kickstarter

その他の製品についてはStudio Neatの公式サイトで購入ができます。
Cocktail Tool Guide – Studio Neat

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