iPhoneに戻るボタンを追加できる保護ガラスを買ってみたよレビュー

すごい!画期的!みたいな紹介をされてるけど、実物を触ってすらいない紹介記事とか、企業から商品提供を受けての記事が多い。
私はもともと懐疑的な意見を言っていたけど、触らずにあれこれ言うのはよろしくないなと思ったので買ってみた。

本当はKickstarterで話題になったHalo Backを買いたかったけど計画遅延で炎上気味なので、今回はAppBankさんが紹介していた類似商品を。
[amazonjs asin=”B0148M7GA2″ locale=”JP” title=”BEGALOショップ 週刊アスキー紹介商品 iPhone 6 4.7インチ 強化ガラスフィルム STEALS BUTTON GLASS 0.33mm”] 3,218円で購入。

本記事内では、ホームボタン横に追加される部分をタッチエリア、実際に反応する画面上部をアクティブポイントとして記述していきます。
STEALS BUTTON GLASS
 

保護ガラスとしてのスペック

・硬度9H 0.33mmの強化ガラス
・ラウンドエッジ加工
・防汚コートあり
・保護範囲は上下左右フレーム部分より4mm内側まで

ごく一般的な保護ガラスと同じでしょう。
保護範囲の左右は液晶表示部分とほぼ同じ幅。
iPhoneの画面自体が縁に向かってカーブしているため全周に渡って1㎜程度の浮きが発生している。

 

便利さ

画面上部に配置されたボタンを、ホームボタンの横でタップできるというのがウリ。
フィルム内部に仕込まれた見えない配線により、タップした際の静電容量の変化を画面上部に伝送している。
指を伸ばして押していた画面上部の押しにくいボタンが、ホームボタンの横をタップするだけでいいので大画面の端末ではありがたい。

特に使ってみてよかったのはReederでの戻るボタン。エッジスワイプよりも簡単に戻ることができて、とても快適に。
そしてComicGlassでは画面を一切指で邪魔することなくページ送りができるという素晴らしい快適さを発揮した。
あと通知に関してはホームボタンの左右どちらでも開ける。ステキ。

ただちょっと強めに押さないと反応しない。
まぁこれに関しては誤タップのこともあるし、感度が良すぎても問題だとは思う。

 

アクティブポイントの問題

Tweetbotなどのアプリでは微妙にポイントがずれているらしく、ボタンがうまく反応してくれないころがある。
純正アプリでの操作性は良好だが、ボタンが小さかったり、配置が微妙に異なるアプリに対しては問題を抱えている。

nPlayerやnicoli、iNico2などの横画面になるアプリではボタンの位置が合わずタッチエリアが使えない。
ならばと、指を伸ばして右上・左上にあるボタンを直接押そうとするだろうが、このガラスを貼っていると通常のタップでも右上・左上の反応が鈍くなるのだ。
いや、鈍くなるというよりは、タップがバイパスされてしまい左右上部に無反応なエリアができてしまうといった方が正しい。

何度も強く押したり、ちょっとずらして押すなどを数回繰り返してやっと成功するだろう。
これが大変面倒でそういうアプリを使う頻度自体が減ってしまう。

押しても反応しないというのは、これほどまでにユーザーのストレスを溜めるものかと痛感させられる。

 

反応エリア検証

お絵かきアプリで左右上に向かって線を引いてみたのがこの画像。
file_0 (11)
左右の隅をめがけて線を引いても、線はそのエリアを避けるように曲がったり、その手前で途切れたりするのが見て取れると思う。
ここが無反応なエリアになる。

この付近に重要なボタンを配置しているアプリでは快適に使うことができないだろう。
ゲームなどでは操作ボタンが配置される場所なので注意したい。

また見えない配線が左右の端に配線されているため、左右の端は若干反応が鈍い。
ランドスケープ状態でコントロールセンターを引き上げるのはまさに苦行。

 

まとめ

得るものは大きいが、失うものも大きい。
ReederやComicGlassなどボタンの配置がぴったりくるものでは小躍りしたくなる快適さ。それだけを使うのであればこのまま貼っていたいけど、そうでないアプリではかなり困る。
買うならデメリットを考慮したうえで。

商品説明にも書いてあるが、机の上に置いた状態だとタッチエリアもアクティブポイントも反応してくれないのが一番つらい。
わかっていたこととはいえ常用はだいぶ厳しい。

【追記】
お風呂などで使うスマホ防水ケースに入れるとタッチエリア、アクティブポイントと共にまったく反応しなくなることがわかりました。ツイートすらできずにお風呂で暇でした。
【追記終わり】

Halo Backや類似品Smart Glass Screen Protectorなどがありますが、仕組みは同じです。
どれも無反応エリアに関する問題を抱えているが、それをアナウンスされることはありません。

便利そうに見えても実際使ってみないとわからないことは多い。
ですので、KickstarterやIndiegogoなどのまだ見ぬ商品を革新的な夢の商品のように紹介している記事は話半分で読んだ方がいいよ、という教訓を3,218円の自腹でもって皆さんにお伝えしたい。(悲しみもおすそ分けしたい)

実際の動きに関してはAppBankさんの動画を参考にしてください。

AppBankストア新宿店で実際に試せるそうなので、まずは触ってみるのがいいと思う。

Smart Glass Screen Protectorについてはこちらの動画が参考になる。物としては同等です。

9 COMMENTS

匿名

衝動買いしそうになっていたところを一旦考え直すことができました。ありがとうございました。

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maxi

そう言っていただけると人柱になった甲斐がありました。
もし貼っていたら使いにくさにキレると思います。

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匿名

>得るものは大きいが、失うものも大きい。

この一言が評価の全てだと思いました。
記事を拝見させて頂き、購入を思いとどまりました。

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maxi

さらに正しく書くとしたら「得るものは大きいが、失うものはさらに大きい」ですね。
そこに魔法はなかった。

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匿名

初iPhoneにしてAndroidとの違いの代表的なこの部分を解決出来ると思い購入したらかん

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匿名

入力途中で書き込んでしまいました、続きです。
購入したら感度激悪。
やはり一度触ったり出来ないとダメですね

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maxi

うたい文句は夢のようですが、現実は悲惨なもんです。
デメリットを知らないまま、「これはすごい!」なんて紹介をしていたらいろんな人にご迷惑をかけるところでした。

店頭で試すことができないものに関してはAppbankさんのような大手がちゃんとレビューしてくれるといいんですけど、なかなかそれも難しいようで困りますね。
お金あったらうちでもバンバンやりたいんですけど、お試しするにも安くはないので厳しいところです。

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名無し

もう少しで買うところでした、この記事を見れて本当に良かったです。
ありがとうございました!

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maxi

悲しい思いをする人が増えずにすんで良かったです。
確認するために身銭を切って試した甲斐がありました。

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