【アプリレビュー】Annotable – 画像注釈アプリSkitchの後継はこれで決まりだ!

ブログをやっていますとどうしてもスクリーンショットに文字入れや矢印での注釈が必要になってきます。
これまではEvernoteからリリースされているSkitchが人気を誇っていたわけですけれど、どうやら雲行きが怪しい。Android版やWindows版がディスコンになり、iPhone版も放置気味。
いろんな人が乗換先を探していることと思います。
Annotableはそんなひとにピッタリのアプリです。基本無料で使い勝手がいい。

Annotable — Ultimate Image Annotation Tool

Ling Wang
写真/ビデオ, ユーティリティ
評価: –

iOS 9.0 以降
アプリ内課金あり。
ss1

 

ここがオススメ

基本無料で使えるアプリです。

線の太さはSkitchが5種類、対するAnnotableは3種類+縁取りの有無
文字や矢印に使える色は全8色。Skitchとほぼ同じ色が揃っていて、違うのはSkitchにあったオレンジが紫色になってるくらいの違いでしょうか。このうち無料で使えるものは赤のみで、他の色を使いたい場合には240円となります。

文字入れ矢印囲いラインツールモザイクなど、Skitchの基本機能に当たる部分が無料で使えます。

あとは部分拡大ができるルーペツール、注目してほしい場所以外を暗くできるハイライトツール、文字列にマーキングできるテキストマーキングツールぼかしツール、あとはモザイクのバリエーションが有料で提供されています。どれも各240円なので、結構かかるなーと私でも躊躇してしまうレベルですが、冷静になって考えるとSkitchと同じことをしたいだけならほとんど無料で問題ないことに気付くはずです。

テキストマーキングツールは以前に紹介したOneShot(※1)のようにOCRっぽい処理をかけていて、画像内の文字列を適当になぞるだけできっちりとラインを引いてくれます。テキストマーキングツールの使い始めのタイミングでワンテンポ待たされるのはその処理をしているせいでしょう。
Extensionからの呼び出しにも対応してますます使い勝手が良くなりました。

UIやいろんなところがSkitchを踏襲しているので、使い勝手で戸惑うことは無いはずです。ちょっと似せすぎだとは思いますけど。

 

ここが惜しい

Skitchとの比較で言うと、アンドゥ・リドゥが無いこと、クロップや回転などができないというのが弱点ですね。
あとは簡易のスタンプツールもありませんが、それはどうでもいいか。スタンプツール以外は開発中だそうですので期待して待ちたい。

厳しいのは文字サイズが線の太さと連動した3サイズしかないこと。Skitchは枠の拡大縮小に合わせて自在に変えられましたから、物足りなく感じてしまいます。ただ文字サイズを簡単に揃えられるってのは楽でいいですけどね。

あとこの手のアプリすべてに言えますが、矢印などを入れる際にその先端が指で隠れてしまうことに以前から強い不満を持っています。スキャナアプリの枠決めのときのように、どうして指で隠れても細かい位置調整ができるようにしないんだろうかと不思議で仕方ない。

すべてのツールや色をまとめてアンロックすると1,400円(いまはセールで960円)というのはやはりお高い感じは否めません。

 

総評

全体としてとてもよく出来ていて、Skitchよりも素直に扱えます。

Skitchの劣化コピーではなく、PointOut(※2)のようなルーペツールと、OneShotのようなテキストマーキングが加わったと思うとなかなかのもんです。(Pinpoint ※3 のカラー課金まで取り入れることは無かったと思うけどね)

3D Touchでの起動ショートカットもありますし、x-callback-urlなURLスキームにも対応しているのでパワーユーザーにも使いやすいのではないかと思う。

個人的にはドロップシャドウが欲しかったのと、文字の背景に半透明なレイヤー(ちょうどハイライトツールと逆な感じに)が入れられたら嬉しかったけど、まだ出たばかりですから今後に期待していきたいと思います。

Skitchもいいアプリではあると思いますが、いろんな機能を盛り込みすぎて『画像に矢印を入れて保存する』これだけのことをやりたくても、スマートにやれている感じがありませんでした。Annotableは起動したらすぐに画像選択の画面になるのでやりたいことがすぐにできるのが嬉しいですね。
Skitchは起動時に画像選択できたり、自動リサイズ設定がデフォルトでオフになっていればそれだけでだいぶましな印象に変わると思いますけど、もう期待できそうにありませんからねぇ。
国産の競合アプリMarkeeもだいぶ前から死んでますし、こうして新しいアプリが出てきてくれたことを歓迎したいと思います。

有料ツールが多くて使う前から尻込みする人もいるでしょうけど、有料部分は保存ができないだけで使って試すことはできますので、Skitchに不満を感じている方はぜひ一度お試しいただけるといいんじゃないかと思います。
発売記念セールがいつまでなのかは不明なので、ご検討もお早目に。

ただ目玉となるオリジナルの機能が何も無いというのはやはりちょっと寂しいね。

 

参考

※1
このアプリがすごい No.21 OneShot for Screenshots – スクリーンショット共有アプリ
https://reliphone.jp/oneshot/

※2
PointOut – 画像の一部をフォーカスできるレイアウトアプリ そして愛すべき課金方法
https://reliphone.jp/pointout/

※3
Pinpoint – Mark Up Screenshots
https://itunes.apple.com/……


Skitch for Android・Windows・Windows Touch サポート終了のお知らせ
https://help.evernote.com/hc/ja/articles/214920608

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